2001年の横浜ベイスターズ

2001年の横浜ベイスターズのシーズンまとめ

2001年、横浜ベイスターズは新監督森祇晶のもと、新たな戦いに挑むシーズンを迎えました。森監督は1998年の成功を受け継ぎつつも、機動力とサインプレーを重視したスタイルでチームを改革し、3年ぶりのリーグ優勝を目指しました。しかし、これまでの放任野球からの方針転換に選手たちが慣れるのには時間がかかり、序盤は期待されたスタートダッシュを果たすことができませんでした。

シーズンの初めは苦戦が続いたものの、6月には12勝9敗と勝ち越しに成功。その後の7月には12勝4敗1分と大きく勝ちを伸ばし、ついに貯金が8に達しました。8月以降は、名古屋の中日がAクラス争いから脱落し、広島との優勝争いに突入します。この時期、横浜は試合を重ねるごとにチーム力を高めていき、最終的には勝ち数を優遇するルールにより、勝率は4位の広島に及ばないものの、勝ち数をもとにした順位付けで5年連続Aクラス入りを果たし、3年連続の3位という成績を収めました。

投手陣は小宮山悟や三浦大輔が中心となり、チーム防御率は3.75でリーグ3位へと導きました。一方で、打撃陣はかつてのマシンガン打線の中心選手、駒田徳広の引退とロバート・ローズの退団という影響を受け、成績に陰りが見え始めました。それでも、二塁打、盗塁、犠打においてはリーグ2位の成績を収め、チーム全体の打率は.267で3年連続でリーグ1位から4位へと後退しました。また、チーム得点もリーグ4位となり、厳しい競争を強いられました。

特筆すべきは、対戦成績において広島に対しては18勝9敗1分で勝ち越しを達成した一方、優勝したヤクルトや2位の巨人に対しては負け越した点です。このことはチームの成績をより一層厳しいものにしました。オフには、1989年に入団以来チームの正捕手を務めていた谷繁元信が森監督との不和により中日にFA移籍し、高木豊内野守備走塁コーチは1年でチームを離れる結果となりました。

このように、2001年の横浜ベイスターズは新たな体制下でのチーム再建の年であったものの、多くの挑戦と試練に直面した、記憶に残るシーズンとなりました。

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