2001年の読売ジャイアンツ

2001年の読売ジャイアンツ

2001年の読売ジャイアンツは、長嶋茂雄監督の下で迎えた9年目のシーズンであり、彼の指導歴通算では15年目にあたります。このシーズン、チームの打撃陣は非常に好調で、全140試合中688得点を挙げ、1試合あたりの得点は約5点という結果を残しました。一方、投手陣は前年の防御率3.34から大幅に悪化し、4.45に達し、リーグ最下位となってしまいました。

シーズン序盤は好調な打撃が支えとなり、4月には首位に立っていました。しかし、5月下旬から7連敗を喫し、勝率ではヤクルトに抜かれました。これに対し、終盤に連勝を果たし、ヤクルトとの勝率差を縮めましたが、Bクラスへの落ち込みなどが影響し、目標達成には至りませんでした。9月27日の広島戦で11対10と惜しくも敗れた後、長嶋監督が勇退を決意し、シーズン最終戦も横浜相手に敗れ、ヤクルトに追いつかない結果となりました。この年は2位でシーズンを終え、長嶋監督は勇退し名誉監督に就任。その後、原辰徳ヘッドコーチが新監督に就任しました。

対戦成績においては、前年に苦しめられたヤクルトに対して16勝12敗と貯金を作り、3位の横浜に対しても同様に貯金を獲得しました。一方で、広島相手には少し苦戦し、13勝14敗1分けと負け越し、最下位の阪神にも15勝13敗としながらも苦戦が続きました。

レギュラーシーズン

このシーズンでは勝利数を基に順位を決める方式が採用されました。つまり、勝率を優先するのではなく、単純に勝利数が上位を決定しました。これにより、シーズンの進行に伴い各チームの戦績が大きく影響を及ぼしました。

オールスターゲーム2001

この年のオールスターゲームには、多くの選手が選出されました。ファン投票によって選ばれた選手には特に注目が集まり、選出回数に応じてその活躍が期待されました。同年のオールスターでは、太字の選手がファンの支持を受け、特に個人成績やチームの成績に貢献しました。

できごと

• - 4月: 岡島秀樹が広島戦で日本プロ野球史上初の月間10セーブを達成。
• - 5月: 中日との対戦で巨人は17対0と大敗し、球団ワースト記録を更新。
• - 7月: 松井秀喜がセ・リーグ新記録の51試合連続出塁を果たす。
• - 9月: 長嶋監督が退任を発表。

選手・スタッフ

シーズン中には選手やスタッフの入退団があり、新たな才能や経験豊富な選手がチームに加わりました。この年度の重要な選手たちの活躍は、チーム全体に影響を与え、多くの試合での勝利に寄与しました。

表彰選手

このシーズンでは、松井秀喜が首位打者を受賞し、初めてその栄光を手にしました。また、最高勝率には入来祐作が選ばれ、2度目の受賞を果たしました。さらに、江藤智や仁志敏久、高橋由伸といった選手たちがそれぞれの部門で表彰され、チームの活躍を証明しました。

このように、2001年の読売ジャイアンツは、打撃陣の力強さと投手陣の課題が際立ったシーズンでした。長嶋監督の勇退と共に、新しいシーズンへ向けての期待が高まっています。

もう一度検索