2002 FIFAワールドカップ・予選

2002 FIFAワールドカップ予選の概要

2002年に開催されたFIFAワールドカップの予選には、203のFIFA加盟国のうち、パプアニューギニア、ニジェール、ブルンジ、アフガニスタン、北朝鮮を除く198の国・地域がエントリーしました。この中には、開催国である日本と韓国、前回の優勝国フランスも含まれます。最終的には、ミャンマーとガイアナが棄権したため、196か国が参加することとなりました。しかし、ギニアは予選中の2001年3月にFIFAから除外されたため、実際に予選を戦ったのは195か国に留まりました。

本大会への出場チーム数は32で、注目すべきは初めてワールドカップの舞台に立ったセネガル、中国、スロベニア、エクアドルの4カ国です。また、開催国と前回優勝国は予選免除の対象となり、日本と韓国、フランスがその資格を持ちます。ただし、2001年には、2006年以降から前回優勝国の予選免除が廃止されることが決定しており、フランスはその最後の恩恵を受けた国でもあります。

各大陸の出場枠

アジア (AFC)

アジア大陸からは、通常2.5枠が与えられていますが、開催国の日本と韓国で2枠となるため、残りの0.5枠は大陸間プレーオフからの出場権に繋がります。最終的にグループ1を突破したサウジアラビア、グループ2を勝ち抜いた中国が出場し、プレーオフ進出国にはイランが名を連ねました。

ヨーロッパ (UEFA)

欧州では13.5枠が割り当てられ、前回優勝国のフランスを加えると14.5枠という形になります。グループ1からはロシア、グループ2からはポルトガル、グループ3のデンマーク、グループ4のスウェーデン、グループ5のポーランド、グループ6のクロアチア、グループ7のスペイン、グループ8のイタリア、グループ9はイングランドが出場が決まりました。また、プレーオフに進出したのはベルギー、スロベニア、ドイツ、トルコで、アイルランドが大陸間プレーオフに進むことになりました。

南アメリカ (CONMEBOL)

南米からは通常4.5枠が与えられ、アルゼンチン、エクアドル、ブラジル、パラグアイが予選を突破しました。ウルグアイは大陸間プレーオフを通じて出場権を獲得しています。

北中米カリブ海 (CONCACAF)

北中米カリブ海地域では、3枠が割り当てられ、コスタリカ、メキシコ、アメリカが参加を果たしました。

アフリカ (CAF)

アフリカ大陸には5枠が割り当てられ、カメルーン、ナイジェリア、セネガル、チュニジア、南アフリカが出場の権利を持ちました。

オセアニア (OFC)

オセアニアからは0.5枠が与えられ、大陸間プレーオフにはオーストラリアが進出しました。

大陸間プレーオフ

大陸間プレーオフは、ホーム・アンド・アウェー方式で行われ、双方の試合結果に基づいて勝ち点が多いチームが本大会へ進出します。勝ち点が同じ場合は、総得点で判断し、それも同数の際にはアウェーゴール数が重要な基準となります。

具体的なプレーオフ結果としては、

• - UEFA/AFCでは、アイルランドがイランを対戦し、勝利を収めました。
• - CONMEBOL/OFCでは、オーストラリアとウルグアイが対戦し、ウルグアイが出場権を獲得しています。

このように多くの国々が参加した2002年のFIFAワールドカップ予選は、サッカー界においても記憶に残る出来事の一つとなりました。

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