2002年のJリーグ ディビジョン1

2002年のJリーグディビジョン1

2002年のJリーグディビジョン1（J1）は、2部制導入後の4年目にあたる特別なシーズンでした。この年、日本ではFIFAワールドカップが開催され、その影響で通常のスケジュールが変更される事態が生じました。特に、ワールドカップの準備期間として、約3ヶ月間の中断が設けられ、例年とは異なる特徴が見られました。

クラブと昇格チーム

2002シーズンには、前年のJ2リーグから昇格したベガルタ仙台と京都パープルサンガを含むクラブが参加しました。これにより、シーズン開始前から話題を振りまいていました。特記事項がないクラブは、昨年のJ1の前後期通算順位が示されており、クラブ間の競争が繰り広げられました。

スケジュールと中断

このシーズンのスケジュールは、ワールドカップの開催に大きく影響されました。大会前に多くのスタジアムが練習用として確保され、一部のチームは通常通りの試合を行うことが難しくなりました。特にコンサドーレ札幌は、ホームでの初戦が7月24日の1stステージ第10節までずれ込むことになりました。このため、以下のようなスケジュールが設定されました：

• - 3月2日 - 1stステージ開幕
• - 4月21日 - 1stステージ第7節、中断期間へ
• - 7月14日 - 1stステージ再開、第8節
• - 8月17日 - 1stステージ終了
• - 8月31日 - 2ndステージ開幕
• - 11月30日 - 2ndステージ終了

リーグの展開

1stステージでは、開幕から無敗を続ける横浜F・マリノスと1敗の磐田、仙台が争いを繰り広げていました。しかし、ワールドカップ後の第8節以降、仙台が4連敗を喫し、優勝争いから脱落します。その後、再開されたリーグでは、横浜FCと磐田が無敗を保ち、ガンバ大阪が追い上げる展開となります。ガンバ大阪は終盤に苦戦しながらも、磐田が1stステージを制覇しました。

2ndステージは、序盤から順位が目まぐるしく変動しましたが、第9節終了時点では浦和レッズが8勝1分けで抜け出します。しかし、浦和は終盤に6連敗し、磐田が7連勝でフィニッシュし、さらに優勝を確定させました。こうして、1stステージ、2ndステージ両方で磐田が優勝したため、チャンピオンシップは開催されず、磐田が年間チャンピオンとなりました。年間総合順位では、2位に横浜F・マリノスが入ります。

残留争い

残留争いでは、年間を通じて低迷したコンサドーレ札幌が厳しい状況に追い込まれました。2ndステージ第11節では、14位との勝ち点差が13離れ、年間15位以下が決まってしまいます。最終節を前に、13位柏、14位神戸、15位広島の3チームが残留を争う展開となりましたが、柏と神戸が勝利を収め、広島が降格となったため、大きな話題となりました。広島が過去にステージ優勝を経験したチームであったため、その降格は多くのファンに衝撃を与えました。

まとめ

このように、2002年のJリーグディビジョン1は、様々な側面から特異なシーズンであったと言えます。ワールドカップによるスケジュール変更や昇格チームの躍進、特に磐田の2冠達成は、記憶に残る出来事となりました。

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