2003年のアメリカンリーグチャンピオンシップシリーズ

2003年 アメリカンリーグチャンピオンシップシリーズ

2003年のメジャーリーグベースボール（MLB）のポストシーズンは、9月30日に開幕しました。この年のアメリカンリーグの第34回リーグチャンピオンシップシリーズは、10月8日から16日の間に行われ、ニューヨーク・ヤンキースとボストン・レッドソックスの間で行われました。これが両チームにとっての劇的な対決となりました。シリーズは全7試合の白熱した戦いの末、ヤンキースが4勝3敗で勝利し、2年ぶりにリーグ優勝を達成。39回目のワールドシリーズ進出を果たしました。

リーグ優勝決定戦は、1999年以来4年ぶりの対決だったこともあり、両チームにとって特別な意味を持ちました。レギュラーシーズン中の対戦成績は、ヤンキースが10勝9敗と辛うじて勝ち越しており、この年から翌2004年にかけて両チームのライバル関係は一層ヒートアップしていました。実際、このシリーズでも第3戦中に乱闘が発生するなど、緊張感の漂う戦いになりました。

試合は、ヤンキー・スタジアムとフェンウェイ・パークを舞台に繰り広げられました。日程は以下の通りで、ヤンキースの本拠地の対戦が多く組まれました。

1. 第1戦: 10月8日 - ヤンキー・スタジアム
2. 第2戦: 10月9日 - ヤンキー・スタジアム
3. 第3戦: 10月11日 - フェンウェイ・パーク
4. 第4戦: 10月13日 - フェンウェイ・パーク
5. 第5戦: 10月14日 - フェンウェイ・パーク
6. 第6戦: 10月15日 - ヤンキー・スタジアム
7. 第7戦: 10月16日 - ヤンキー・スタジアム

このシリーズの最終第7戦は、延長11回裏にアーロン・ブーンが打ったサヨナラ本塁打が決め手となり、ヤンキースが勝利を収めました。このような形でポストシーズンの7戦4勝制シリーズが最終ゲームでサヨナラ本塁打で決まるのは、1960年以来43年ぶり2度目のことでした。

シリーズMVPに選ばれたのは、ヤンキースの投手マリアノ・リベラでした。最終第7戦では、9回から3イニングを無失点に抑える凄いパフォーマンスを見せ、最終的に4試合で1勝0敗2セーブ、防御率1.13という素晴らしい成績を残しました。しかし、ヤンキースはその後のワールドシリーズでは、ナショナルリーグ王者のフロリダ・マーリンズに2勝4敗で敗れ、3年ぶりの27度目の優勝を逃してしまいました。

この一連の試合は、今でも両チームのファンの間で語り草となっており、MLB史に残る名勝負の一つとなっています。

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