2004 日本女子サッカーリーグ

2004年日本女子サッカーリーグ（L・リーグ）

概要

2004年の日本女子サッカーリーグ（L・リーグ）は、6月から10月にわたり開催されました。このシーズンは、これまでの「第○回」といった表記を廃し、年号を用いる新しいスタイルが導入され、男子サッカーに倣った二部制へと移行しました。

1部リーグ（L1）には、前年の上位チーム6チームと下位リーグからの「2004 L1参入チーム決定戦」で選ばれた2チームが加わり、合計8チームで構成されました。2部リーグ（L2）は、残りの5チーム及び新たに参入したアルビレックス新潟レディースから構成されました。これにより、女子サッカーのシステムが一層発展を遂げました。

この年、8月に行われるアテネオリンピックのアジア予選が東京と広島で開催されたことで、女子サッカーへの関心が高まり、多くの観客が試合に訪れるようになりました。その中でも、7月の試合では、女子サッカーとしては異例の2,500人の観客を動員し、特に話題となりました。

オリンピック本戦において日本代表は「なでしこジャパン」という愛称で呼ばれるようになり、彼女たちの活躍は全国に広まりました。これに伴い、L・リーグは「なでしこリーグ」としても認識されるようになり、全国各地で行われる女性向けサッカーイベントにも「なでしこ」の名が使われるようになりました。

大会の進行

2004年のシーズンは6月13日から開始され、最終戦は10月31日に行われました。L・リーグ1部は8チームによる二回戦の総当たり戦で競われ、L・リーグ2部は6チームの三回戦総当たりで、チーム同士の競争は熾烈を極めました。最下位のチームは相応の降格が決定される一方、L2での優勝チームは次年度のL1への昇格が保証される仕組みが整えられました。

参加チーム

L・リーグ1部には、日テレ・ベレーザ、さいたまレイナス、TASAKIペルーレFCなどが名を連ね、2部リーグには岡山湯郷Belleや新たに加入したアルビレックス新潟レディースが参加しました。

結果と成績

このシーズンにおいては、さいたまレイナスがL1で圧倒的な成績を残し、初優勝を果たしました。また、L2では岡山湯郷Belleが圧勝を収め、L1入りを決める素晴らしい成績を残しました。

個人の成績では、さいたまレイナスの安藤梢選手が最優秀選手及び最多得点者に輝き、新人賞には伊賀FCくノ一の村岡夏希選手が選出されました。

まとめ

2004年のL・リーグは、女子サッカーにおける新たな章の始まりを象徴するシーズンであり、観客動員数の増加により多くの人々が関心を持つようになりました。この革新的な年は、女子サッカーの未来への第一歩となりました。

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