2004年日本グランプリ (4輪)

2004年日本グランプリ

2004年10月10日に鈴鹿サーキットで開催された日本グランプリは、F1世界選手権の第17戦として行われました。この年のシーズンでは、すでにドライバーズとコンストラクターズ両選手権のチャンピオンが決定していたため、このグランプリの主要な注目点はB・A・Rとルノーのコンストラクターズ2位争いにありました。特に日本人ドライバーの佐藤琢磨の表彰台獲得が期待されていました。

鈴鹿サーキットは、母国レースとして地元トヨタはヤルノ・トゥルーリを急遽起用し、エクスドライバーのオリビエ・パニスが最終レースを迎えることとなりました。

スケジュールの変更

レース当日は台風22号が接近しており、金曜日のフリー走行は激しい雨で行われました。土曜日のフリー走行と予選は全て中止となり、すべての活動が日曜日に振り返られました。午前9時から予選が再開され、午後2時30分からは決勝レースが行われることになりました。このような自然現象によるスケジュール変更はF1史上初のケースであり、日曜午前のサポートレースも中止されました。各チームは台風に備えて準備をしていましたが、幸運にも大きな被害はなく、試合はスムーズに行われました。

予選の展開

日曜日の予選は、路面はまだ濡れていましたが、雨が止んだ状態で行われました。先にアタックする者にとって有利な条件で、最終出走となったトゥルーリがトップタイムを記録しました。Q2では乾いた路面での走行が可能になり、ミハエル・シューマッハが自身8回目のポールポジションを獲得しました。注目の佐藤琢磨は4位のグリッドを確保し、母国の期待を背負って決勝に臨みました。

決勝の展開

決勝日曜日は晴天が広がり、気温も27度まで上がり、ドライコンディションでのレースが展開されました。スタートではフロントローに並ぶシューマッハ兄弟が順調なスタートを決め、B・A・R勢は互いの戦略を使って順位を争いました。特に、バトンはレース中で2回ピットストップを行い、佐藤は3回のピットストップを選択しました。

レースは進むにつれて、ミハエル・シューマッハが53周すべてをリードし、ポール・トゥ・ウィンを達成しました。彼は「F1史上初めてポールポジションと勝利を同じ日に獲得できたのは光栄だ」と語り、今季13勝目を収めました。一方、佐藤はスタートの遅れとともに肩の痛みも影響し、4位でフィニッシュ、表彰台には届きませんでした。

B・A・Rはコンストラクターズ選手権で2位確保に向け、重要なポイントを得て、次戦に向けて好調を維持しました。この日本GPは、シューマッハ兄弟が注目された一戦であり、台風の影響というドラマティックな一日でもありました。

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