2005 日本女子サッカーリーグ

2005年 日本女子サッカーリーグ（L・リーグ／なでしこリーグ）概要

2005年の日本女子サッカーリーグ（L・リーグ）は、4月から11月まで開催され、17シーズン目を迎えました。この大会では、多くの変化が見られ、女子サッカーの人気が高まる中で、前年度のL1チャンピオンである浦和レッドダイヤモンズ・レディースを始めとする8つのチームが競い合いました。

参加チームの変遷

1部リーグ（L1）には、昨年のL2から昇格した岡山湯郷Belleが参加し、全体で8チームで編成された。一方、2部リーグ（L2）は、L1から降格した大原学園JaSRA女子サッカークラブと、初めて参入したINACレオネッサを加えた7チームで構成されました。

この年にはYKK AP東北女子サッカー部フラッパーズが東京電力に移管され、福島県のJヴィレッジをホームとする新しいクラブ名、東京電力女子サッカー部マリーゼに生まれ変わりました。また、さいたまレイナスも浦和レッドダイヤモンズの傘下に組み入れられ、浦和レッドダイヤモンズ・レディースとして活動を開始しました。

移籍と選手の活躍

注目される選手の移籍も相次ぎました。日テレ・ベレーザにはTASAKIペルーレFCから川上直子が加入し、その一方で下小鶴綾が田崎真珠に移籍しました。また、長年日本の女子サッカーに貢献してきた高倉麻子選手が引退し、守護神である山郷のぞみ選手が一時アメリカのアマチュアリーグでプレーした後、浦和レッドダイヤモンズ・レディースへ加入しました。

シーズン開幕前の盛り上がり

2005年シーズンの幕開けに際して、4月3日には浦和レッドダイヤモンズ・レディース対日テレ・ベレーザの「なでしこスーパーカップ」が行われ、昨年度の優勝チーム同士が激突しました。この試合は日本プロサッカーリーグ（Jリーグ）のゼロックス・スーパーカップに相当し、リーグ戦に向けての期待を一層高めるものとなりました。

大会の仕組みとルール

L・リーグは3回戦総当たりで進行し、各チームは勝利で3ポイント、引き分けで1ポイントを獲得します。シーズン終了時に最もポイントを獲得したチームが優勝となり、順位が決まります。1部リーグの最下位チームは翌年の2部リーグに降格し、逆に2部リーグの1位チームは1部リーグに昇格します。

成績と個人記録

L1では日テレ・ベレーザが21戦で18勝を上げ、3シーズンぶりとなる優勝を果たしました。L2では新参のINACレオネッサが初年度で優勝という成果を上げ、注目を集めました。個人記録では、澤穂希選手が通算110ゴールを、大谷未央選手が112ゴールを記録し、歴代記録を大きく更新しました。また、この年から「L・リーグ表彰式」でサポーターが選ぶMVPが設けられ、ネット投票で決まる新しい試みも行われました。

競技結果

このように、2005年のL・リーグは様々な新たな試みや選手の動きが活発で、女子サッカーの盛り上がりを象徴する大会となりました。参加チームの変化、選手たちの活躍、新たな試みが組み合わさり、シーズンを盛り上げたことは間違いありません。

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