2006 FIFAワールドカップ・予選

2006 FIFAワールドカップ予選の概要

2006 FIFAワールドカップの予選には、205のFIFA加盟国のうちジブチ、プエルトリコ、ブータン、ブルネイ、カンボジア、フィリピン、コモロ、ミャンマーを除く197カ国が参加しました。そして、最終的にはグアム、ネパール、中央アフリカが棄権した結果、194カ国が予選に臨みました。予選の開始は2004年1月からで、この時点で組み合わせ抽選が2003年12月5日にフランクフルトで行われました。予選を通じて、出場する32か国が決定したのは2005年11月でした。

特別な出場枠の変更

これまでの大会では、大会開催国と前回大会の優勝国が予選免除の特別出場枠を持っていました。しかし、今大会からは前回優勝国の予選免除が廃止され、ブラジルを含む全ての国が予選を経る必要がありました。この変更は、予選の秘められた魅力を増すと同時に、より公平な競争を促進しました。

勝ち点規定の改定

今大会の予選では、勝ち点が同じ場合の順位決定方法が、得失点差ではなく直接対決の結果に基づくという新たなルールが適用されました。これにより、アフリカ予選グループ4では、アンゴラとナイジェリアが勝ち点で並びましたが、直接対決での成績が良かったアンゴラが本大会への出場権を得ることができました。

地域別の予選状況

ヨーロッパ予選

ヨーロッパでは51国が参加し、グループリーグ形式で8つのグループに分かれて争われました。最上位グループからは各組の1位、及び2位の中から成績の良い2チームがワイルドカードとして選ばれました。通過したチームにはオランダ、ウクライナ、ポルトガル、フランスなどが名を連ねました。

南米予選

南米からは10カ国が参加し、4.5枠の出場権を巡る争いもありました。ブラジル、アルゼンチン、エクアドル、パラグアイといった強豪が予選を勝ち抜き、ウルグアイはプレーオフに進出することができました。

北中米カリブ海予選

34国が参加した北中米カリブ海では、最終的にアメリカ、メキシコ、コスタリカが出場権を獲得し、トリニダード・トバゴがプレーオフでの勝者となりました。

アフリカ予選

アフリカの予選には42の国が参加し、それぞれのグループでの勝者が本大会への出場権を獲得しました。ここではトーゴ、ガーナ、コートジボワール、アンゴラ、チュニジアが見事に勝ち抜きました。

アジア予選

39の国と地域から構成されたアジア予選では、最終的にサウジアラビア、日本、韓国が進出し、バーレーンがプレーオフ進出の権利を得ました。

オセアニア予選

オセアニアではオーストラリアが最終的に出場権を獲得しました。また、この地域では南米予選の5位チームとプレーオフを行うことになります。

大陸間プレーオフ

各地域間のプレーオフも設けられ、ここでも厳しい戦いが繰り広げられました。プレーオフではホーム・アンド・アウェー方式が採用され、総得点やアウェーゴールの数が基準となりました。最終的にオーストラリアとトリニダード・トバゴが本大会の出場権を手にしました。

まとめ

2006 FIFAワールドカップの予選は、多くの国々が参加し、新しい規則の下で行われたことで、サッカー界に新たな変革をもたらしました。これにより、出場権を目指す競争がより白熱し、熱い試合が数多く展開されました。

もう一度検索