2006年のJリーグ ディビジョン1

2006年シーズンのJリーグ ディビジョン1概要

2006年のJリーグディビジョン1（J1）シーズンでは、昇格クラブとして京都パープルサンガ、アビスパ福岡、ヴァンフォーレ甲府が参加しました。このシーズンは、競技規則に変更があり、ベンチ入りメンバーが最大7人に拡張されました。

シーズンの進行

シーズンは3月4日にガンバ大阪対浦和レッズの試合で幕を開けました。翌日には残りの8試合が行われ、続いて5月に開催された第12節の後にドイツワールドカップによる中断が続き、7月12日には未消化試合が行われ、翌週からは本格的にリーグ戦が再開されました。その後もAFCアジアカップ予選などの影響で数回の中断があり、シーズンは12月2日まで続きました。

競技の概要

前年の年間王者である横浜F・マリノスは、開幕から4連勝と良好なスタートを切ったものの、第5節で浦和と対戦し敗北。以降は不振に陥り、最終的には12位にまで順位を下げ、岡田武史監督は辞任に追い込まれました。一方、前年優勝争いを繰り広げたセレッソ大阪と新たに強力な選手を獲得したサンフレッチェ広島は共に低迷し、広島は開幕から10試合勝利なしという苦しい状況に陥りました。

この後、ガンバ大阪、浦和レッズ、川崎フロンターレの3強が優勝争いを繰り広げ、7月の再開後には清水エスパルスが躍進しました。しかし若手選手の多さから成熟度に欠け、清水は脱落しました。これに対し、ガンバ大阪が一時期首位を守りましたが、後に浦和に首位を譲る展開となります。

浦和レッズの優勝

11月23日の第32節で浦和が勝利した時点で、川崎の優勝可能性が消滅しました。浦和は残り試合で1勝すれば優勝が決定する状況に突入しました。しかし11月26日の第33節で浦和がFC東京と引き分け、ガンバ大阪が勝利したことで、優勝争いは12月2日の最終節に持ち越されることとなりました。

最終的に62,240人の観客が集まった決戦では、浦和が3-2でガンバ大阪を下し、14年目にして初の優勝を果たしました。この試合はJリーグ20周年の企画において最も人気のあった試合に選ばれました。逆に、川崎は勝利し2位に浮上し、次年度のAFCチャンピオンズリーグ出場権を獲得しました。

残留争い

シーズンの中盤までは福岡、京都、甲府と前年躍進したクラブであったC大阪と広島が残留争いに加わりました。特にC大阪は開幕から大量失点を重ね、早くも監督が交代する事態になりました。再開後、名古屋や広島は順位を上昇させますが、最下位争いはC大阪、京都、福岡へと絞られました。最終的に、京都が最下位に沈み、C大阪は得失点差でJ2に降格。福岡は入れ替え戦に進む運びとなりました。

このシーズンは、チームの躍進や失速、観客数記録の更新などがあり、特に浦和レッズにとっては記念すべき年となりました。

もう一度検索