2007年のJリーグ ディビジョン2

2007年シーズン Jリーグ ディビジョン2（J2）概要

2007年のJリーグ ディビジョン2は、計13チームによる戦いが繰り広げられました。その中には、昨シーズンのJ1から降格した京都サンガF.C.、セレッソ大阪、アビスパ福岡の3チームが含まれており、厳しい戦いが予想されていました。このシーズンは、新たに上位リーグからの昇格チームがないため、初参入クラブが存在しないのはJ2史上2度目となる特別な年でした。また、京都パープルサンガはチーム名を京都サンガF.C.に変更しています。

クラブ構成と特徴

このシーズンのレギュレーションに変更はなく、3月3日から12月1日までの期間にわたりリーグ戦が行われました。J1と違い、アジアカップ的な大会期間中もリーグが続けられたことが特徴です。降格した福岡、C大阪、京都の他にも、積極的な補強を行った東京Vや湘南、上位を狙う仙台、今シーズン注目のチームとも言える札幌など、昇格候補として多くの期待が寄せられていました。

シーズンの展開

東京Vは元日本代表選手や外国人選手を多く迎え入れ、注目を集めましたが、シーズンの初めに7連敗を喫するなど苦戦します。さらにC大阪も序盤は厳しいスタートを切り、監督が早々に交代する事態に。そしてシーズンが進む中、福岡や山形が首位争いに加わるも、徐々に失速を見せるなかで札幌が浮上。特に第14節から第20節にかけて7連勝を挙げ、リーグ内の独走状態を築きました。

しかし、8月以降に札幌の守備が崩壊し、その間に仙台や京都などが2位グループに盛り返してくることになります。また、序盤に苦しんでいた東京VとC大阪も追い上げを見せ、最後の段階では昇格争いが熾烈なものとなりました。

最終節のドラマ

シーズン終盤の第4クールでは、敗北したチームから徐々に昇格争いから脱落する厳しい状況となり、最終節を迎えます。この時点で昇格の可能性が残るのは1位の東京V、2位の札幌、3位の京都となりました。最終節では、東京VがC大阪と引き分け、札幌が水戸に逆転勝利し、見事な逆転優勝を果たします。結果、東京Vは2位となりながらも、自動昇格権を確保しました。3位には京都が入り、入れ替え戦に挑むことになりました。

下位チームの状況

一方で、9位以下は大きく引き離された結果となり、サッカースタイルの転換を図った水戸は12位、徳島は2年連続の最下位という惨状に見舞われました。また、セレッソ大阪は長居スタジアムが2007年世界陸上選手権開催の影響を受け、8月まで本拠地を長居第2競技場に変更するなど、チーム運営上の影響もありました。

結論

2007年シーズンのJ2は、降格チームの奮闘や意外な結果が相次ぎ、多くのサッカーファンにとって記憶に残るシーズンとなりました。特に最終節のドラマチックな展開は、J2の魅力を再確認させる出来事となりました。

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