2008年のJリーグカップ

2008年Jリーグカップの概要

2008年3月20日に開幕したJリーグカップは、11月1日に国立霞ヶ丘競技場で決勝が行われ、大分トリニータが見事初優勝を飾った。本大会はヤマザキナビスコを冠スポンサーとして開催されたため、正式名称は「2008Jリーグヤマザキナビスコカップ」となった。

大会の規定

今大会は前年のレギュレーションを踏襲しており、2008年度のJ1リーグに参加する18クラブが出場した。その中でも、鹿島アントラーズとガンバ大阪はAFCチャンピオンズリーグ2008に出場していたため、予選リーグを免除され、いきなり決勝トーナメントから参加した。

グループリーグは3月20日より開始され、残りの16チームは4チームずつ4つのグループに分けられ、ホーム・アンド・アウェーの2回戦総当りで競い合った。各グループの組み合わせは、前シーズンのリーグ戦の順位をもとに決定され、各グループの最上位チームと、成績上位の2位チームの計6チームが決勝トーナメントに進出した。

トーナメント方式

決勝トーナメントは、グループリーグを勝ち抜いた6チームに、鹿島アントラーズおよびガンバ大阪を加えた8チームで行われた。準々決勝と準決勝はホーム・アンド・アウェーの2試合制で、勝者を決定する方法は次のとおりだった：

• - 2試合における合計得点
• - アウェーでの得点数（アウェーゴールルール）
• - 得点が同じ場合は延長戦を実施し、それでも決しない場合はPK戦

決勝は中立地での1試合勝負となり、同点の場合は延長戦、さらに同点の際にはPK戦で決着がつけられることになっていた。

グループリーグの結果

グループリーグでは、4つのグループに分かれたチームが熱戦を繰り広げた結果、各グループの首位と、成績上位の2位チームが選ばれ、決勝トーナメント進出を決めた。

決勝トーナメントの結果

準々決勝では、以下の結果が見られた：

• - 大分が1勝1分け（合計3-2）で準決勝へ進出
• - 名古屋が2勝（合計2-0）で準決勝へ進出
• - ガンバ大阪が1勝1敗でアウェーゴールによって準決勝進出
• - 清水が1勝1分け（合計2-1）で準決勝へ進出

準決勝では、大分と清水がそれぞれ勝ち上がり、最終的に決勝へ進出した。

決勝の展開

決勝では、清水エスパルスと大分トリニータが対戦し、これは清水にとって12年ぶりの優勝を目指す試合であり、大分にとっては初の決勝進出の舞台でもあった。この首都圏以外のチーム同士による決勝戦は初めてで、国立競技場には4万人以上の観客が集まった。

試合は後半に大分が2点を挙げる形で進展し、結果的に大分が勝利を収め、初のタイトルを獲得した。また、Jリーグカップ初めて九州のクラブが制したこととなり、2004年のFC東京以来、J2からスタートしたクラブが再びタイトルを手にしたことも特筆される。

テレビ中継と表彰

大会はフジテレビジョン系列で放送され、優勝チームには賞金1億円とヤマザキナビスコカップ、メダルが授与された。2位には5000万円、3位には各クラブごとに2000万円の賞金が授与された。これにより、出場したクラブたちの競争は一層激化し、ファンにとっても記憶に残る大会となった。

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