2009年のJリーグ ディビジョン2

2009年シーズンのJリーグ ディビジョン2概要

2009年シーズンのJリーグ ディビジョン2（J2）は、18のクラブが参加しました。2010年以降のクラブ登録状況に影響を与える重要なシーズンでした。昨季のJ1から降格した東京ヴェルディとコンサドーレ札幌は、2年ぶりにJ2の舞台に戻ることになりました。一方、新たにJリーグに加盟した栃木SC、カターレ富山、ファジアーノ岡山が加わり、さらに活気あるリーグが展開されました。

監督交代とレギュレーションの変更

シーズン開始前には監督交代が相次ぎ、各クラブが新たな体制でシーズンに臨みました。また、リーグ編成も大きく変更され、クラブ数が15から18に増加したことから、試合数も従来の42から51に増えました。これにより、各チームが全体的に多くの試合を行うこととなり、戦術や選手起用の柔軟性が問われるシーズンとなりました。

特に、J1・J2間の入れ替え戦が廃止され、上位3位のチームが自動的にJ1昇格を決定するルールが採用されたことは、大きな変化でした。また、アジア枠の導入もあり、外国籍選手枠とは別にAFC加盟国からの選手が1名出場できるようになりました。

開幕からのリーグ戦展開

2009年は3月7日に開幕し、12月5日に閉幕しました。J1とは異なり中断期間を設けず、全51節が予定通りに行われました。リーグ序盤からはC大阪と湘南が首位争いを繰り広げ、川崎フロンターレも注目の存在となった。特に、開幕から7連勝を達成した仙台は、シーズン中盤まで昇格争いに名を連ねました。

中盤戦では東京ヴェルディや水戸ホーリーホックも追い上げをし、昇格争いはますます白熱。開幕当初は失速していた鳥栖も、シーズン途中での補強により急激な巻き返しを見せました。

興奮の最終節

シーズン終盤、C大阪と仙台が早々に昇格を決定し、最後の1枠を甲府と湘南が争う形になりました。最終節では、湘南が水戸に逆転勝利を収め、甲府を振り切って3位を確保し、11年ぶりのJ1復帰を果たしました。C大阪はJ2初優勝を達成したものの、仙台もまた昇格を決めたことで、両チームの健闘が目立ちました。

一方で、下位には新加盟の栃木SCとファジアーノ岡山が苦戦し、それぞれ17位と18位という結果に終わりました。富山は9位に一時つけましたが、後半戦では順位を落とし、最終的には13位に収まっています。福岡もクラブ史上最低の11位に終わり、J2の厳しさを物語っています。

最終順位と得点ランキング

リーグ戦が終了した12月5日には、順位が決定しました。特に注目された得点ランキングでは、選手たちの活躍が光り、次シーズンへの期待が高まる結果となりました。これにより、2009年シーズンはJ2にとって忘れられない年となることでしょう。

Jリーグが始まって以来、降格1年目のチームの昇格がなかったのは、この時以来の出来事であり、J2が裾野を広げるとともに、さらなる進化を遂げるきっかけとなりました。

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