2010年のJリーグカップ

2010年のJリーグカップ概要

2010年のJリーグカップ、正式には「2010Jリーグヤマザキナビスコカップ」は、3月31日に開幕し、11月3日に国立霞ヶ丘競技場で決勝が行われました。優勝したのはジュビロ磐田で、彼らにとって12年ぶりのタイトル獲得となりました。この大会は、ヤマザキナビスコが冠スポンサーとなって開催され、ファンや選手にとって特別な意味を持つイベントとなりました。

大会形式

本大会は、前年の制度を継承し、18クラブが参加しました。これらのクラブは、J1リーグに所属するチームたちです。そのうち、前年のJ1リーグで上位に位置した4チーム（鹿島アントラーズ、川崎フロンターレ、ガンバ大阪、サンフレッチェ広島）は、AFCチャンピオンズリーグ出場のため予選リーグを免除され、決勝トーナメントからの出場となりました。

予選リーグは、他の14チームを2つのグループに分けて1回戦総当たり方式で行われました。グループAには、ベガルタ仙台、大宮アルディージャ、FC東京、アルビレックス新潟、名古屋グランパス、京都サンガF.C.、セレッソ大阪が、グループBにはモンテディオ山形、浦和レッドダイヤモンズ、横浜F・マリノス、湘南ベルマーレ、清水エスパルス、ジュビロ磐田、ヴィッセル神戸が参加しました。各グループ内で勝ち点の多い順に順位が決まり、上位2チームが決勝トーナメントに進出しました。

決勝トーナメント

決勝トーナメントは、予選リーグの上位2チームと免除された4チームの合計8チームで行われました。準々決勝と準決勝は、ホーム・アンド・アウェーによる2試合制で、合計得点が優劣を決定します。悪化した場合はアウェーゴールルールが適用され、それでも決着がつかない場合は延長戦を経てPK戦に突入します。

決勝戦は中立地で1試合行われ、90分以内に同点の場合は延長戦に突入し、さらに決まらなければPK戦で勝者が決まります。

決勝の舞台裏

決勝戦では、ジュビロ磐田がサンフレッチェ広島と対戦しました。試合は白熱を極めました。前半36分、磐田の船谷圭祐がゴールを決めて先制すると、広島もミキッチのアシストで李忠成が同点に追いつき、前半を終えました。

後半になると、広島が逆転しますが、磐田は最後の最後で同点に追いつき、延長戦に突入しました。延長では、磐田が再び逆転するとともに、試合のペースを支配し、最終的には川口能活のゴールキーパーとしての活躍もあり、磐田が優勝を手にしました。

観客数は39,767人で、2001年以来初めて4万人を下回ったことも話題となりました。両チーム合わせての8得点は、この大会の決勝戦としては特異なものであり、サポーターにとっては記憶に残る熱戦となったことでしょう。

結果と影響

ジュビロ磐田の優勝は、同チームにとって長い年月を経ての歴史的な勝利でした。また、決勝での試合がPK戦に行かず延長戦で決着したことは新たな記録となり、ファンの期待を裏切らない展開が繰り広げられました。これにより、団結したチームとしての絆が更に強まり、翌年以降の大会への期待も高まりました。

もう一度検索