2011年の埼玉西武ライオンズ

2011年の埼玉西武ライオンズのシーズン振り返り

2011年は、埼玉西武ライオンズにとって重要なシーズンであり、渡辺久信監督の4年目の年として迎えられました。前年はライオンズがマジック4まで減少しながらも、ソフトバンクに逆転優勝を許してしまった悔しさをバネに、雪辱を期すシーズンがスタートしました。

しかし、開幕の4月は思わぬ出だしとなり、4勝10敗という厳しい成績で迎えました。チームはその後立て直しに成功するものの、7月には6連敗を経て9連敗を喫し、順位は再び下がることとなります。結局、8月の段階でリーグ最下位に沈むという厳しい状況に陥りました。

そんな中、9月に入ると状況が一変します。チームは10連勝を達成し、月間19勝の素晴らしい成績を収めます。この勢いに乗り、最終的には4位まで浮上し、シーズン最終戦の日本ハム戦で勝利を収めました。この試合でオリックスが敗れたため、勝率1毛差で3位に逆転し、クライマックスシリーズへの進出を果たしました。

クライマックスシリーズでは、ファーストステージで日本ハムに2連勝し、勢いづくも、ファイナルステージではソフトバンクに3連敗を喫し、悔しい敗退を喫しました。それでも、このシーズンは選手個々のパフォーマンスが光る年でもありました。

特にルーキーの牧田和久は、先発投手からリリーフへとマルチな活躍を見せ、新人王の栄誉に輝きました。一方、西口文也はシーズンの初めには不振に苦しむも、後半戦で息を吹き返し、8月28日の日本ハム戦で6年ぶりとなる完封勝利を達成し、連勝を重ねました。西口はこの年、チームトップの11勝をマークし、クライマックスシリーズ進出に大いに貢献しました。

打撃陣では、中村剛也が注目を集めました。2011年から導入された統一球で多くの選手が成績を落としていた中で、彼は48本塁打を打ち上げ、本塁打王と打点王の二冠を達成しました。これは彼の圧倒的な打撃力を証明するもので、ファンにとっても嬉しい瞬間となりました。

チームにとっては浮き沈みの激しい一年でしたが、個々の選手が成し遂げた成果とチームとしての成長が見受けられるシーズンでした。彼らの今後の活躍が期待されます。

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