2011年のJリーグカップ

2011年Jリーグカップの概要

2011年に開催されたJリーグカップは、6月5日に開幕し、10月29日に国立霞ヶ丘競技場で決勝が行われました。この大会はヤマザキナビスコを冠スポンサーとし、「2011Jリーグヤマザキナビスコカップ」として実施されました。優勝チームは鹿島アントラーズであり、同クラブにとっては9年ぶりのタイトル獲得、そして4回目の優勝となりました。

大会日程

初めの予定では、前年と同様の方式で進行することが計画されていました。18クラブがリーグ戦に参加し、その中から名古屋グランパスエイト、ガンバ大阪、セレッソ大阪、鹿島アントラーズの4チームはAFCチャンピオンズリーグ2011への出場権を持っていたため、予選リーグは免除されることになりました。予選リーグは3月15日から開始され、以下の2つのグループに分けられた14チームによって継続される予定です。

• - Aグループ: モンテディオ山形、大宮アルディージャ、柏レイソル、川崎フロンターレ、横浜F・マリノス、ヴァンフォーレ甲府、アルビレックス新潟
• - Bグループ: ベガルタ仙台、浦和レッズ、清水エスパルス、ジュビロ磐田、ヴィッセル神戸、サンフレッチェ広島、アビスパ福岡

各グループの上位2チームが決勝トーナメントに進出するシステムで、得点による順位決定には得失点差や、その他の要素も考慮されることになっていました。

東日本大震災による変更

しかし、3月11日に発生した東日本大震災の影響で、大会形式が大きく変更されました。開催側では、3月13日に最初の2週間の試合を中止し、その後の試合も延期する決定が下されました。最終的には、予選リーグを中止し、全試合をトーナメント形式にすることとなりました。これは2001年以来の変更で、全試合がトーナメント戦で行われることになりました。

トーナメント形式

トーナメントは1・2回戦においてはホーム・アンド・アウェーの2試合制が採用され、試合結果の優劣を決定するために合計得点数（得失点差）、アウェーでの得点数が考慮されました。これでも同点の場合は延長戦とPK戦が行われるという方式でした。準々決勝と準決勝は途中で形式が変更され、一方のチームのホームで行われる1試合勝負となり、同様に延長戦とPK戦が適用されました。

決勝戦の対戦

決勝に進出したのは、久々の優勝を狙う浦和レッズと鹿島アントラーズでした。この2チームの対戦は2003年以来のことで、観客動員が多い浦和による盛況な試合が期待されました。実際、決勝戦のチケットは販売からたった1時間で全て売り切れました。試合は鹿島が主導権を握り、主要な展開が続きましたが、浦和の選手が退場するなど、試合中盤での流れが変化しました。結果的に鹿島が延長戦で先制し、そのまま勝利を収めました。

結果

鹿島アントラーズは、この大会で9年ぶりの勝利を収め、史上最多となる4回目の優勝を果たしました。喜びの瞬間が広がる中、テレビ中継の中でもその雄姿が多くのファンに伝えられました。

このように、2011年のJリーグカップは、震災の影響を受けながらも、新しい形で試合が進められ、多くのサッカーファンの心に残る大会となりました。

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