2012 FNSうたの夏まつり

2012 FNSうたの夏まつり：4時間超の音楽の祭典

2012年8月8日、フジテレビ系列にて放送された『2012 FNSうたの夏まつり』は、同番組の記念すべき初回放送となりました。
フジテレビの日である8月8日に、国立代々木競技場第一体育館から4時間以上にわたって生中継されたこのイベントは、豪華アーティストたちが織りなす圧巻の音楽パフォーマンスで視聴者を魅了しました。

84曲の競演と忘れられない瞬間

当初は88曲の演奏が予定されていましたが、放送時間の都合により84曲に絞られました。それでも、多様なジャンルのアーティストによる84曲ものパフォーマンスは、まさに音楽の盛宴と言えるでしょう。
AKB48の柏木由紀さんは8曲に参加し、最多出演という記録を打ち立てました。
国民的アイドルグループSMAPは、「Moment」で番組の幕を開け、「gift」で締めくくり、番組の華となりました。

ゆずとテゴマスによる「夏色」コラボレーションは、『MUSIC FAIR』での共演に続き、「ゆゴマず」名義で実現し、大きな話題を呼びました。
また、TUBEの前田亘輝さんが「あー夏休み」の歌詞を間違えるというハプニングもありましたが、それも含め、生放送ならではの臨場感あふれるステージとなりました。

AKB48は「ギンガムチェック」を初めて選抜フルメンバーで披露。前田敦子（当時）、渡辺麻友、指原莉乃のソロパフォーマンスも大きな見どころでした。
ジャニーズ事務所からは、SMAP、NEWS、Kis-My-Ft2、Sexy Zoneの4組が参加し、番組を盛り上げました。
演歌歌手は坂本冬美さん1名のみの出演でしたが、その存在感は圧倒的でした。
さらに、注目すべきは31曲にも及ぶコラボレーションの数々です。年末の『FNS歌謡祭』に比べて、コラボレーションは少なめでしたが、アーティストそれぞれの持ち味を活かした新曲披露も多く見られました。

寺田恵子さんとSCANDALによるSHOW-YA「限界LOVERS」歌唱中には、ニュース速報として「民主党・自民党・公明党が増税法案可決で合意」というテロップが挿入されるという、音楽と時事の意外なコラボレーションも発生しました。

番組では、出演アーティストが客席に座ってステージを観覧する様子も頻繁に放送され、アーティスト同士の親睦やリラックスした雰囲気も伝わってきました。

司会を務めたのは草なぎ剛さんと高島彩さん。エンディングで高島さんが「来年の夏もまたお会い致しましょう」と発言した通り、翌年も『FNSうたの夏まつり』は開催されましたが、高島さんは司会を降板しました。

スタッフ・制作陣

番組の成功の裏には、数多くのスタッフの尽力がありました。
港浩一氏を筆頭とした制作スタッフ、山内浩嗣氏、津曲ラッキー（津曲裕之）氏、高須光聖氏、福田雄一氏らによる構成、武部聡志氏による音楽、そして数々の技術スタッフなど、多くの才能が結集した結果と言えるでしょう。

関連番組

『FNS歌謡祭』、『SMAP×SMAP』、『FNS27時間テレビ』、『MUSIC FAIR』、『新堂本兄弟』、『僕らの音楽』など、他の音楽番組との関連性も深く、これらの番組で生まれたコラボレーションが『FNSうたの夏まつり』で披露されることもありました。

まとめ

『2012 FNSうたの夏まつり』は、豪華アーティストの競演、数々のコラボレーション、そして予想外のハプニングも織り交ぜた、記憶に残る音楽番組となりました。
この番組は、日本の音楽シーンの一端を垣間見ることができる貴重な記録と言えるでしょう。その熱気と感動は、今も多くの視聴者の心に刻まれているはずです。

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