2012年ロンドンオリンピックのウズベキスタン選手団

2012年ロンドンオリンピック ウズベキスタン選手団：栄光と挫折の記録

2012年、ロンドンで開催されたオリンピックに、ウズベキスタンは総勢54名の選手団を派遣しました。開会式では、エルショド・ラスロフが旗手を務め、ウズベキスタンのスポーツ史に新たな1ページを刻むべく、各選手が熱戦を繰り広げました。

メダル獲得と剥奪

今大会でウズベキスタン選手団は、当初、金メダル1個と銅メダル2個、合計3個のメダルを獲得しました。レスリング男子フリースタイル120kg級でアルトゥール・タイマゾフが獲得した金メダルは、ウズベキスタンにとって唯一の金メダルとなるはずでした。しかし、後にドーピング違反が発覚し、この金メダルは剥奪されるという、苦い結果となりました。銅メダルは、ボクシング男子ミドル級のアボス・アトエフ、柔道男子60kg級のリショド・ソビロフが獲得しました。

各競技の結果

以下に、各競技におけるウズベキスタン選手団の主な結果をまとめます。

陸上競技
男子400mハードル: Artem Dyatlovは予選敗退
男子ハンマー投げ: Suhrob Khodjaevは予選敗退
男子やり投げ: イバン・ザイツェフは予選敗退
男子十種競技: リファト・アルティコフは26位
女子100m: グゼル・クビエワは準々決勝敗退
女子走り高跳び: スベトラーナ・ラジビルは決勝7位
女子三段跳び: アナスタシア・ユラフレワ、アレクサンドラ・コトリャロワは予選敗退
ボクシング
男子フライ級: ジャスルベク・ラティポフは準々決勝敗退
男子ライト級: ファズリディン・ガイブナザロフは準々決勝敗退
男子ミドル級: アボス・アトエフは銅メダル獲得
カヌー
男子C1人乗り1000m: ワジム・メンコフは決勝4位
自転車
男子個人ロードレース: セルゲイ・ラグティンは5位
柔道
男子60kg級: リショド・ソビロフは銅メダル獲得
ウエイトリフティング
男子105kg級: ルスラン・ヌルディノフは4位、イワン・エフレモフは5位

ドーピング問題

体操女子個人総合に出場したルイザ・ガリウリナは、ドーピング検査により資格停止処分を受けました。また、前述の通り、レスリング男子フリースタイル120kg級で金メダルを獲得したアルトゥール・タイマゾフも、後にドーピング違反が発覚し、メダルを剥奪されるという事態となりました。これらの出来事は、ウズベキスタン選手団にとって大きな影を落としました。

総括

2012年ロンドンオリンピックにおけるウズベキスタン選手団は、メダル獲得という喜ばしい結果を残した一方で、ドーピング問題という課題も浮き彫りとなりました。この経験を教訓に、今後のスポーツ界におけるクリーンな競技環境の実現と、選手の育成に一層力を入れていくことが期待されます。

参考資料：
国際オリンピック委員会 London 2012 Summer Olympics - results & video highlights
2012年ロンドンオリンピックのウズベキスタン選手団 - Sports-Reference.com (Olympics) のアーカイブ (英語)
2012年ロンドンオリンピックのウズベキスタン選手団 - Olympedia（英語）
2012年ロンドンオリンピック公式資料

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