2014年熊本市長選挙

2014年熊本市長選挙について

2014年（平成26年）11月16日に投票及び開票が行われた熊本市長選挙は、熊本市の行政執行機関である市長を選出するために実施されました。この選挙は、当時の市長であった幸山政史氏の任期満了に伴うものです。特に重要な点として、熊本市が2012年（平成24年）に政令指定都市へ移行して以降、初めて行われた市長選挙であるという位置づけがありました。

選挙までの背景

選挙の実施が近づくにつれて、当時3期目を務めていた現職の幸山市長が、連続4選を目指して立候補するものと見られていました。しかし、2014年6月に開かれた記者会見の場で、幸山氏は「立候補しないことを決断した」と述べ、多くの関係者の予想に反する不出馬を表明しました。これにより、現職が立候補しない、新人候補者による選挙戦となることが確定しました。

告示と立候補者

選挙は2014年11月2日に告示されました。この選挙には、合計3名が立候補を届け出ました。立候補者となったのは、元熊本県議会議員の大西一史氏、元熊本市議会議員の下川寛氏、そして元会社役員の石原靖也氏の3名です。3名はいずれも無所属で立候補する形を取りました。

政党の推薦状況としては、大西一史氏が自由民主党と公明党からの推薦を得ました。他の候補者には特定の政党からの推薦はありませんでした。

各政党の動向

主要政党の選挙への関わり方は以下の通りです。

自由民主党および公明党: 元県議である大西一史氏を支援する形で推薦を決定しました。
民主党および日本共産党: 両党とも、今回の熊本市長選挙に独自の候補者を擁立することができませんでした。このため、特定の候補者を推奨する形ではなく、党員や支持者個々の判断に委ねる「自主投票」の方針を採用しました。

このように、政党間の対応も分かれる中で、選挙戦が展開されることとなりました。

選挙の基礎データと結果（投票率など）

この選挙に関する基本的なデータは以下の通りです。

選挙が行われた事由: 任期満了
告示が行われた日: 2014年11月2日
投票および開票が行われた日: 2014年11月16日
立候補した人数: 3名
投票日当日の有権者数: 583,332人
最終投票率: 40.32%

最終投票率は40.32%となり、前回の熊本市長選挙と比較すると4.14ポイントの上昇が見られました。この投票率は、当時の熊本市の有権者の約4割が選挙に参加したことを示しています。政令指定都市として新たな一歩を踏み出した熊本市にとって、最初の市政のかじ取り役を選ぶこの選挙は、多くの市民の関心を集めました。

なお、本稿で提供する情報には、選挙の結果として当選した候補者に関する具体的なデータは含まれておりません。しかし、上記3名の立候補者の中から、この選挙を経て新たな熊本市長が決定され、政令指定都市・熊本市の市政運営を担うことになったものです。

以上が、2014年に執行された熊本市長選挙に関する概要と主な経過です。

もう一度検索