2016年のJ2リーグ

2016年シーズンのJ2リーグ

2016年シーズンのJ2リーグは、18年目の節目を迎え、様々なドラマが展開された。タイトルパートナーには明治安田生命が務め、「2016明治安田生命J2リーグ」としてスタートした。このシーズンは、2月28日に開幕し、11月20日までの間、42節合計462試合という厳しい戦いが続いた。ここで特筆すべきポイントは、前日にはJ1リーグも同様に開幕し、Jリーグ成立以来初の2月開幕となったことだ。特に、ロアッソ熊本は熊本地震の影響で多くの試合が中止となり、他のチームと5試合もの消化試合数の差が生じた。

シーズンのクラブ構成

2016年のJ2リーグは前年と変わらず22クラブが参加した。J1から降格した松本山雅FC、モンテディオ山形、清水エスパルスがそれぞれのシーズンを迎え、特に清水は初めての降格となった。一方、J3からはレノファ山口FCが昇格し、FC町田ゼルビアも4年ぶりにJ2に戻ってきた。これにより、クラブ名も少し変化したコンサドーレ札幌は2月に新しい名称でのスタートを切った。

監督とスポンサー

監督交代については、特に指摘のない限りトップチームのヘッドコーチが代行を務めていた。また、この年からシャツ背中下部への広告表示が解禁され、チームにとっても新たな収益源となった。

重要なルール変更

リーグ戦の運営自体に大きな変更はなかったが、J1昇格プレーオフの決勝戦は前年までの中立地開催から、上位クラブのホームスタジアムで行われることになった。これは国立競技場の改修工事に伴うもので、優位性の確保が目的であると説明された。

シーズン展望と各チームの動向

開幕前、特に注目されたのが清水エスパルスとC大阪だった。清水は過去の失敗を乗り越え1年でJ1復帰を目指し、C大阪はスイスから選手を呼び戻すなどの意気込みを見せた。その中で、札幌は圧倒的な強さを持ち、特に防御面の堅さと素晴らしい決定力で早々と首位に立った。18試合も連続無敗を誇るなど強烈なシーズンを展開したが、後半に差し掛かると急激に成績が落ちてしまった。

一方、松本と清水も追い上げていき、最終節近くには混戦が続いた。残留争いにおいては、金沢と北九州が開幕から厳しい戦いを強いられたが、シーズン後半での良いプレーにより、競争が続く。このような心温まるドラマと緊迫した試合展開に、多くのファンが引き込まれていった。

緊迫の最終節

シーズンが進むにつれて、最終節が近づく中で札幌は最下位金沢と対戦し、引き分けで念願の優勝を果たした。清水もJ1昇格を果たしましたが、松本はプレーオフに進出。しかし、北九州は残念ながらJ3降格が決定。最終節を終え、数多くのドラマを見せてくれた2016年のJ2シーズンは、多くのファンに印象を残す結果となった。残留争いや昇格争いといった要素が見事に絡まり、特別なシーズンであったと言えるだろう。

もう一度検索