2017年さいたま市長選挙

2017年さいたま市長選挙

2017年さいたま市長選挙は、日本の政令指定都市であるさいたま市の首長を選出するために、2017年5月21日に投開票が行われた選挙です。当時現職であった清水勇人氏の任期満了に伴って実施されました。

概要

この選挙には、届け出順に中森福代氏、前島英男氏、そして現職の清水勇人氏の3名が立候補しました。特に注目された点の一つは、公職選挙法の改正により選挙権年齢が20歳から18歳に引き下げられて以降、全国の政令指定都市で行われた市長選挙としては2例目にあたることです（改正後初の政令指定都市市長選は同年の名古屋市長選挙でした）。また、選挙戦が本格化する前に、さいたま市議会の議長を務めていた桶本大輔氏が市長選挙への立候補を模索していましたが、最終的には出馬を見送る判断をしました。

選挙データ

選挙事由: 任期満了
告示日: 2017年5月7日
執行日（投開票日）: 2017年5月21日（即日開票）
当日有権者数: 1,038,939人
最終投票率: 31.44%（前回比：-6.54pts）

主な争点

この選挙における主な争点は、以下の点が挙げられました。

現職市政の評価: 2期8年にわたる清水市政運営の功績と課題に対する評価が問われました。
税金の使途と職員労働: 大規模なイベント誘致や公共施設の建設といった施策にかかった税金の使い方、またそれに伴う市職員の長時間労働問題などが論点となりました。
政策優先順位: 市政において、税金を防災対策、福祉、教育といった分野により重点的に投入すべきではないか、といった政策の優先順位に関する議論が交わされました。

選挙結果

2017年5月21日の投開票の結果、現職の清水勇人氏が、対立候補である中森福代氏と前島英男氏といった新人候補2名を抑え、見事に当選を果たしました。これにより、清水氏は3期目を務めることになりました。

しかし、選挙結果において特筆すべきは投票率の低さでした。最終的な投票率は31.44%にとどまり、これは過去のさいたま市長選挙と比較して最低の記録となりました。前回の選挙から6.54ポイントも低下しており、有権者の関心の低下や特定の要因が影響した可能性が指摘されました。

この結果は、現職が盤石な体制で勝利を収める一方で、市民の政治への関与という点においては課題が残る形となりました。

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