2017年のJ1リーグ

2017年シーズンのJ1リーグ概要

概要

2017年はJ1リーグにとって25年目の節目の年であり、タイトルパートナーとして明治安田生命保険相互会社が冠スポンサーとなり、「2017明治安田生命J1リーグ」として開催されました。この年から、新たにメディア中継の主力としてDAZNが登場し、これまでのスカパー!からの変革がありました。DAZNとの契約には巨額の放映権料が伴い、これは賞金分配制度に影響を及ぼしました。

優勝クラブには、2018年から2020年までの3年間にわたって総額22億円の賞金が支給されることが決まりました。具体的には、1位には3億円、2位には1億2000万円、3位には6000万円の年間賞金が配分される他、理念強化配分金と呼ばれる新たな体系も導入され、評価に基づく追加資金が各クラブに供与されました。

スケジュール

リーグ戦は2016年12月に発表され、2月25日に開幕、12月2日に閉幕する全34節、合計306試合が組まれました。また、試合日程は前年までとは異なり、週末の試合が「土日分散開催」とされました。特に今年は、日程の過密化を軽減するために「サマーブレーク」が設けられ、クラブは海外クラブとの親善試合を行う機会が与えられました。

J1クラブの状況

2017年のJ1リーグには前年同様の18クラブが参加しましたが、注目すべきはJ2からの昇格チームです。北海道コンサドーレ札幌は2012年シーズン以来5年ぶり、清水エスパルスは2015年シーズン以来2年ぶりにJ1に戻ってきました。さらに、セレッソ大阪の3年ぶりの昇格も話題となりました。

監督交代とレギュレーション

このシーズンは多くの監督が交代することがありました。全体で7クラブ、延べ8人がシーズン中に監督交代を経験し、これは後に記録として残っています。また、2016年までの2ステージ制から、2017年は3年ぶりに1ステージ制の総当たりリーグ戦に戻りました。この変更により、試合の進行がシンプルになり、ファンからの理解も得やすくなりました。

競争の激しさ

シーズン序盤、神戸がスタートダッシュを見せる中、浦和と鹿島も上位争いに絡む展開が続きました。後半戦では鹿島が好調を保ちつつも、川崎と柏がプレッシャーをかけてきました。特に鹿島は、前半戦の逆境を乗り越え、リーグ戦のトップに立つ場面が多かったものの、最終節まで進むにつれ、川崎が追い上げて逆転優勝の期待を抱かせる状況へと発展しました。

最終節のドラマ

12月2日、最終節を迎えた時点で、川崎と鹿島は勝ち点で並ぶという緊迫した状況となりました。鹿島は磐田との対戦で勝ち点を求めたが、スコアレスドローに終わった。一方、川崎は大宮を圧倒し、最終的に勝ち点で追い抜いて初のタイトルを手にしました。川崎のFW小林もこの試合でハットトリックを達成し、得点王の座を獲得しました。

まとめ

このシーズンは、リーグ戦のあり方の見直しやメディアとしての大きな変革、そしてクラブ間の競争が一層激化した年でした。特に、旧来のシステムの刷新と新たな資金配分がクラブ運営に与える影響は、今後のJ1リーグの発展において重要な要素となるでしょう。

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