2017年のJ2リーグ

2017年シーズンのJ2リーグ概要

2017年のJ2リーグは、19年目を迎えるシーズンで、明治安田生命保険相互会社をタイトルパートナーとして開催されました。リーグは「2017明治安田生命J2リーグ」として知られており、前年から続くスポンサ契約の3年目に入ります。放映権の契約更新に伴い、実況や中継はこれまでのスカパー!から「DAZN」へと移行し、OTTサービスを通じた新しい視聴スタイルが採用されました。

スケジュール

リーグのスケジュールは2016年12月に発表され、開幕日は2月26日、閉幕日は11月18日と設定されました。合計で42節、462試合が行われ、1月25日には試合日程やキックオフ時間が明らかにされました。特に注目すべき点は、週末の試合が「土日分散開催」になることが決まった点です。

クラブの動向

2017年シーズンのJ2リーグには、前年同様に22チームが参加しました。特に注目されたのは、2016年のJ1リーグで16位だった名古屋グランパスの降格です。この他にも湘南ベルマーレとアビスパ福岡がそれぞれ降格し、大分トリニータがJ3リーグから昇格してきたことが話題となりました。

クラブライセンスは2016年9月時点のものが基準とされ、開幕当初の監督情報に基づいて各クラブのスタートが決まりました。監督が交代した場合、代行は通常ヘッドコーチが務めることが一般的です。

レギュレーション変更

2016年12月に発表された新しいレギュレーションにより、J2とJ3入れ替え戦は廃止され、最下位2チームが自動的にJ3に降格することが決まりました。ただし、この降格の決定に影響を与えるのは、J3上位チームのライセンス取得状況です。

優勝争い

開幕前の予想では、若手選手を多数起用する湘南、体制一新で挑む名古屋、主力選手を獲得した福岡が優勝争いに注目されていました。しかし、シーズン開始後の15節までには7チームが首位争いを繰り広げるという混戦模様が展開されました。ガブリエル・シャビエルの加入と共に名古屋や長崎も上位に迫り、シーズン後半には湘南が独走態勢に入りました。

湘南は、第39節に2位の福岡が引き分けたことで、自動昇格を果たし、さらに翌日の試合でJ2優勝を決定しました。一方、福岡は第28節以降の試合で停滞してしまいました。しかし、長崎は序盤から勝ち点を着実に積み上げ、最終的には名古屋と接戦を繰り広げ、J1昇格を勝ち取りました。

プレイオフ争い

J1昇格プレーオフに進出するチームを決定する激しい戦いの中で、福岡と名古屋は出場を果たしました。さらに最終節では4チームの中からポイントを集めた千葉が逆転でプレーオフに進出を決定しました。千葉はフクダ電子アリーナで横浜FCに勝利し、大逆転でPO進出を決めるなど、目が離せない展開となりました。

下位争い

一方で、群馬は序盤から成績が低迷し、結局最下位となりました。山口、熊本、讃岐といったチームも苦戦を強いられましたが、最終的な成績によってJ3への降格が決まったのは群馬のみでした。シーズンの結果、具体的な順位は最終節の結果に基づき、各クラブの運命が決まりました。

このように、2017年シーズンのJ2リーグは様々なドラマと感動のストーリーにあふれ、サッカーファンにとっても忘れられないシーズンとなりました。

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