2017年千葉県知事選挙

2017年千葉県知事選挙

2017年（平成29年）3月26日、千葉県の新しい顔を選ぶ知事選挙が実施されました。この選挙は、当時の知事であった森田健作氏の任期満了に伴い行われたものです。

立候補者と選挙の焦点

この選挙には、現職の森田健作氏に加え、3名の新人が立候補しました。出馬したのは、元千葉県立高校教諭の角谷信一氏、元建設会社社員の竹浪永和氏、そして選挙立候補のために前浦安市長を辞職した松崎秀樹氏です。これにより、計4名が知事の座を争うこととなりました。

選挙戦の最大の焦点は、2期8年にわたる森田県政の評価、すなわちその継続の是非でした。

なお、選挙の告示前に元県立高校校長の皆川真一郎氏も立候補を表明していましたが、同じ教育畑出身である角谷氏に配慮する形で出馬を取りやめました。

選挙日程と関連選挙

選挙の告示日は2017年3月9日、そして投開票が行われた執行日は3月26日でした。この日は、千葉県内の一部の自治体で他の選挙も同時に執行されました。

東金市議会議員選挙
浦安市長選挙（前市長である松崎氏の県知事選出馬に伴う辞職による）
浦安市議会議員補欠選挙（市議2名が市長選に出馬するために辞職したことによる）

特に浦安市では、知事選に立候補した松崎氏の動向が、市長選および市議補選という二つの選挙を派生させる結果となりました。

各政党・団体の対応

候補者を巡る政党や団体の動きは以下の通りです。

自由民主党・公明党: 前回の2013年知事選に引き続き、現職の森田健作氏を支持しました。
日本共産党・自由党など: 新人の角谷信一氏を支援。これに加え、森田県政に対して批判的な立場を取る地元団体も角谷氏を後押ししました。
民進党千葉県連: 独自の候補者擁立を検討しましたが、最終的に断念。森田県政を一定程度評価する立場から、自主投票の方針を採りました。
社会民主党: こちらも自主投票の方針を選択しました。

選挙に向けた動き（タイムライン）

選挙に向けた主な動きは、前年の2016年末から始まりました。

2016年12月22日: 松崎秀樹氏が立候補の意向を表明。
2017年1月5日: 現職の森田健作氏が3期目を目指し、正式に立候補を表明。
2月9日: 松崎秀樹氏が知事選出馬のため、浦安市長を辞職。
2月14日: 角谷信一氏が記者会見を開き、立候補を表明。
2月21日: 竹浪永和氏が立候補の意向を表明しました。

選挙結果

3月26日に行われた投開票の結果、現職の森田健作氏が、立候補した他の3名の新人を下し、見事に3期目の当選を果たしました。森田氏は、およそ110万票という多くの票を獲得し、2位以下の候補に大きな差をつける圧勝となりました。

投票率は31.18%で、これは前回の2013年に行われた知事選挙の投票率（31.96%）を0.78ポイント下回る結果となりました。

当日有権者数：5,148,908人
最終投票率：31.18%（前回比：-0.78pts）
無効投票数：15,908票
供託金没収点：159,008.9票

この選挙は、現職が他の候補を寄せ付けない強さを見せつけた一方で、有権者の関心の低さを示すかのような低い投票率という二つの側面を持つ結果となりました。

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