2017年希望の党共同代表選挙

2017年希望の党共同代表選挙について

2017年11月10日に実施された希望の党の共同代表選挙では、玉木雄一郎が選出されました。この選挙は、希望の党が第48回衆議院議員総選挙で苦戦した後に実施されたものであり、党内の方針や人事に大きな影響を与えました。

背景

希望の党は、2017年10月22日に行われた衆議院総選挙において、党の代表である小池百合子東京都知事が主導して、過半数となる235議席を目指しました。しかし、選挙戦では、首班指名候補や共同代表の指名がないまま挑み、結果として57議席から50議席に減少する事態となりました。小池は「創業者としての責任」を感じ、代表を続ける意向を示しましたが、共同代表の選出に関しては党内の合意に任せる姿勢を取りました。

その後、党規約改正の方針が確認され、暫定の共同代表として大島敦元民進党幹事長を指名することが進められましたが、意見の相違が多く、渡辺周元防衛副大臣が首班指名候補に選ばれる形となりました。最終的には、党規約の見直しを行い、11月中に共同代表選を実施することで合意しました。

選挙手続き

共同代表選挙には、党に所属する国会議員のみが立候補できる条件があり、立候補者は8人の推薦人を必要とするため、全体の約15％に該当します。投票は無記名で行われ、各国会議員が1票を投じて共同代表を選出する仕組みです。

選挙日程としては、11月8日に告示され、9日には候補者によるパネルディスカッションが行われました。そして11月10日に両院議員総会で投票が実施され、結果として玉木が選ばれました。

候補者の状況

立候補者には、元防衛副大臣の渡辺周や元民進党組織委員長の泉健太が名を連ねましたが、推薦人が集まらず立候補を断念しました。玉木雄一郎が選出された後、彼は小池と協議して新たな執行部の人事を決定しました。

新たな執行部の形成

玉木の選出直後、小池が代表を辞任する意向を示し、第195回特別国会の後、本格的な人事が行われました。主要ポストには、玉木の支持者が多く選ばれ、安保法制や憲法改正への前向きな姿勢が色濃く反映されました。また、小池には「特別顧問」としての役職が提案され、彼女もこれを受け入れました。

このように、2017年希望の党共同代表選挙は、党の内部事情や選挙の結果が党執行部の人事に大きな影響を与え、今後の政策にも強く影響を及ぼすこととなりました。

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