2018年平昌オリンピック

2018年平昌オリンピックの概要

2018年2月9日から2月25日まで、韓国の江原道平昌郡を中心に開催された平昌オリンピックは、冬季オリンピックの第23回目の大会です。大会のテーマは「Passion. Connected.」であり、選手たちの情熱が結集したイベントでした。本大会は、韓国における冬季オリンピックの初の開催であり、前回の夏季大会である1988年ソウルオリンピック以来、30年ぶりの大規模な国際イベントでした。

開催決定と大会準備

平昌は、2011年夏に南アフリカのダーバンで開催された国際オリンピック委員会（IOC）の会議で、他の候補地を抑えて開催地に選ばれました。その後、2011年10月に平昌オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会（POCOG）が設立され、大会への準備が本格化しました。新設された競技会場の起工式も2014年に行われ、様々な施設が整えられました。

参加国と選手

総勢92カ国と地域から2925名の選手が大会に参加し、これは冬季オリンピック史上最多の人数です。新しい参加国としてエクアドル、エリトリア、コソボ、マレーシア、ナイジェリア、シンガポールが名を連ね、彼らにとって初めての冬季オリンピック参加となりました。また、ロシア連邦はドーピング規制の影響により、「OAR（ロシアからのオリンピック選手）」として参加せざるを得ない状況になりました。

新たな競技とメダル授与

今回のオリンピックでは、スノーボードのビッグエア、カーリングの混合ダブルス、スピードスケートのマススタートなど、4つの新競技が採用され、合計で102種目が行われました。開会式の日、スウェーデンのハロッテ・カッラが金メダル第1号を獲得し、続いてノルウェーのシーメン・ヘグスタット・クルーゲルが逆転劇を演じて金メダルを獲得しました。日本勢も高梨沙羅選手やショーン・ホワイト選手などがメダルを獲得し、競技の熱気が増していきました。

開会式と閉会式のハイライト

開会式は、トンガの旗手が民族衣装で登場し話題になりました。閉会式では、ロシアの選手が禁じられたはずの国歌を歌い、その後も様々なドラマが繰り広げられました。平昌オリンピックは、アジア地域での冬季オリンピック開催としても重要な意義を持ち、特に平昌という小さな村での開催は、参加国間の友情と平和を象徴しています。

大会の課題と成功

大会開催中には、悪天候による競技スケジュールの遅延や、ボランティアの待遇問題、サイバー攻撃などの課題がありました。しかし、成功裏に大会を終え、大会は5500万ドルの黒字を達成すると報じられるなど、平昌オリンピックは多くの成果を挙げました。選手たちの活躍と国際的な協力が重なったこの大会は、韓国にとっても歴史的な意義を持つイベントとなりました。

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