2018年平昌オリンピックのロシアからのオリンピック選手団

2018年平昌オリンピック ロシアからのオリンピック選手団

2018年平昌オリンピック（2018年2月9日～25日、大韓民国江原道平昌）では、ロシアの国内オリンピック委員会（NOC）が国際オリンピック委員会（IOC）の制裁下にあったため、ロシア代表としての参加は認められませんでした。そのため、潔白が証明された選手のみが「ロシアからのオリンピック選手（Olympic Athletes from Russia：OAR）」として個人資格で出場しました。

背景

ロシアの国家ぐるみのドーピング問題が発覚し、2017年9月14日には日本、オーストラリア、カナダ、ドイツ、イギリス、アメリカなどの反ドーピング機関が、ロシアの平昌オリンピック参加除外を求める共同声明を発表しました。これを受け、同年12月5日のIOC理事会で、ロシアの国家としての参加が認められないことが決定しました。これにより、ドーピング疑惑のない選手のみが、個人資格で参加することになったのです。

OARとしての参加

OARの選手は、ロシアを代表するのではなく、個人のアスリートとして参加しました。表彰式では、ロシアの国旗・国歌は使用されず、代わりに五輪旗と五輪賛歌が用いられました。IOCコードも通常のロシア選手団を示す「RUS」ではなく、「OAR」が使用されました。これは、独立参加選手団に準じた扱いとなります。

OARの選手団は、ロシア国内各地（カリーニングラード、モスクワ、サマラ、エカテリンブルグ、オムスク、クラスノヤルスク、イルクーツク、ヤクーツク、ウラジオストク、マガダン、アナディルなど）から選出されました。

競技とメダル

OARの選手団は、以下の競技に参加しました。

スキー
アルペンスキー
クロスカントリースキー
スキージャンプ
ノルディック複合
フリースタイルスキー
スノーボード
スケート
スピードスケート
ショートトラックスピードスケート
フィギュアスケート
男子シングル：2名
女子シングル：3名
ペア：3組
アイスダンス：2組
アイスホッケー
男子
女子
バイアスロン
ボブスレー
ボブスレー
スケルトン
リュージュ
カーリング
女子
混合

OAR選手団が獲得したメダルの詳細については、情報が不足しているため、ここでは割愛します。

まとめ

2018年平昌オリンピックにおけるロシアからのオリンピック選手団（OAR）は、ドーピング問題という異例の事態によって、国家代表としての参加が認められなかった選手たちによる特別なチームでした。彼らは個人の名誉をかけて、厳しい状況下で競技に臨みました。この出来事は、スポーツにおけるクリーンな競技の重要性を改めて認識させるものとなりました。

関連項目

平昌パラリンピックの中立パラリンピック選手（NPA）- パラリンピックでは、「NPA」という国名を含まない表記となりました。

外部リンク

Olympic Athlete from Russia
* ロシアオリンピック委員会（ロシア語）

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