2018年自由民主党総裁選挙

2018年自由民主党総裁選挙の概要

2018年9月20日に行われた自由民主党の総裁選挙は、現職の安倍晋三が再選を獲得した重要なイベントです。この選挙は、2015年に選ばれた安倍の任期満了に伴い行われ、党規則の改正によって連続3期の任期が認められたことにより、安倍の立候補が可能になりました。これにより、前回の選挙が無投票であったことから、閣内からの出馬が許可されました。

立候補者と党内の背景

安倍に対抗する立候補者としては、石破茂が挙がりました。両者はそれぞれの派閥から支持を受けることになりますが、安倍の出身派閥である細田派、麻生派、そして党則改正を主導した二階派が安倍支持を早くから表明しました。一方、岸田文雄が所属する岸田派内では、若手議員を中心とした出馬要請が高まる一方で、一部のベテランは慎重姿勢をとり、安倍からの「禅譲」を見据えていました。最終的に、岸田は立候補を見送り、安倍を支持することになりました。

一方、竹下派では、派内における影響力を持つ青木幹雄元参院議員会長の要請により、竹下亘総務会長が石破を支持することを表明しました。参院では石破支持が大半を占める結果となりましたが、衆院側は安倍支持が優勢であり、派閥間での支持が分かれる形となりました。

選挙の進行と結果

選挙は9月7日に告示され、当初は安倍と石破の二人が立候補する形でスタートしました。しかし、前日には北海道で地震が発生したため、選挙活動が一時自粛されることとなり、その影響が懸念されました。選挙活動が再開された後、候補者たちは積極的に公の場で意見を述べ、政見発表会や討論会に出席しました。

9月20日には、議員投票と党員投票が行われ、最終的には安倍晋三が計405票のうち402票の有効票を獲得して再選を果たしました。石破は議員票では大敗を喫したものの、党員票では約45%を得るなど存在感を示しました。この結果により安倍にはさらなる政権継続が期待されましたが、2年後に彼は首相を辞職することとなります。

選挙後の影響

この2018年の自由民主党総裁選は、安倍政権の行く末に大きな影響を与えました。安倍が首相として迎えた最後の総裁選であり、彼は約4年後に銃撃事件に巻き込まれ確認されたように、この選挙は一つの歴史的な区切りとなったと言えるでしょう。今後の自民党における派閥の動きや新たなリーダーシップ醸成に注目が集まります。

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