2019年のJ2リーグ

2019年シーズンのJ2リーグ

2019年はJ2リーグとして21回目のシーズンでした。大会のタイトルパートナーは明治安田生命保険相互会社で、今年も「2019明治安田生命J2リーグ」として開催されました。この年、明治安田生命との4年契約更新に伴い、タイトルロゴデザインが新しくなりました。

このシーズン、外国籍選手に関するルールに大きな変更がありました。従来の外国籍選手の登録数上限がなくなり、試合への参加選手（ベンチ入り人数）および試合出場人数の制限が増え、それぞれ最大4人になりました。また、Jリーグ提携国からの選手は外国籍選手枠には含まれなくなり、アジア枠や提携国枠も撤廃されました。なお、J1で始まった「ホームグロウン制度」は、J2においては2022年から導入されることが予定されています。

スケジュール

2018年の12月14日に発表された大会の方式および試合の進行について、2019年シーズンは2月24日に始まり、11月24日までの全42節、合計462試合が行われることが決まりました。また、アビスパ福岡は、ラグビーワールドカップ2019の開催に伴い本拠地であるレベルファイブスタジアムを使用できず、特例として東平尾公園博多の森陸上競技場でホームゲームを実施することが許可されました。さらに、柏レイソルとV・ファーレン長崎は、JリーグYBCルヴァンカップに参加しますが、両チームがプレーオフステージに進出した場合のみ日程調整が行われるとされていました。

J2クラブの構成

2019年シーズンのJ2には22のクラブが参加し、前シーズンと同数でした。2018年のJ1リーグで17位だった柏レイソルは、9年ぶりの降格を果たしました。また、最下位のV・ファーレン長崎も、2017年シーズン以来の降格となります。一方、2018年のJ3リーグで優勝したFC琉球と2位の鹿児島ユナイテッドFCは、初めての昇格を果たしました。

競技状況

リーグの序盤では、FC琉球が前年から引き続き攻撃的なサッカーで好成績を収め、ホームゲームで30試合無敗という記録を達成しました。中盤戦に入ると、堅守を誇る水戸と山形が勝ち点を着実に積み上げ、ポゼッションスタイルの京都も加わって混戦が繰り広げられました。しかし、柏はシュート本数がリーグでトップに立ちながらも、決定率が最下位でなかなか得点を奪えず厳しい展開が続きました。夏場にはFWオルンガの活躍が光り、柏は連勝を重ねてついに首位に立ちました。その後も首位を維持し続け、第41節の町田戦に勝利してJ2優勝とJ1復帰を決定しました。

自動昇格席を争う残る1つの枠やプレーオフ枠を巡っては、僅差の争いが続きました。9チーム以上が最終節を迎えるまでに勝ち点の差がわずかであり、劇的な展開が繰り広げられました。残留争いでは、山口や町田などのチームが低迷し、特に岐阜は連敗を重ねてしまいました。彼らは新監督を招聘しましたが、浮上のきっかけには至りませんでした。

最終節では、横浜FCが勝利したことでJ1昇格を決め、町田も自力で残留を果たしました。栃木が千葉を下し、鹿児島が福岡に敗れるなど、結局栃木が残留を決定し、鹿児島は降格の憂き目に遭いました。

このように、2019年シーズンのJ2は戦いが激しく混戦模様が見られた年となりました。

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