2019年佐賀県議会議員選挙

2019年佐賀県議会議員選挙

2019年（平成31年）4月7日、佐賀県において、任期満了を迎えた県議会議員の改選に向けた一般選挙が執行されました。この選挙は、同日全国的に実施された第19回統一地方選挙の一環として位置づけられています。

佐賀県議会議員選挙の実施形態をたどると、1947年（昭和22年）4月の第1回選挙以来、例外なく統一地方選挙の日程に合わせて行われてきました。これは、佐賀県の県議会選挙が、日本の地方自治を支える統一的な選挙制度の中で、継続的に重要な役割を果たしてきた歴史を示唆しています。

選挙の基本的なデータ

本選挙の告示日は2019年3月29日、そして実際の投票および開票は4月7日に行われました。今回改選の対象となった議席数は、全体で38です。

県内には合計13の選挙区が設定されましたが、そのうち7つの選挙区においては、立候補者数が定数を超過しなかったため、競争を伴う投票は実施されず、立候補した候補者がそのまま当選を果たす無投票となりました。これは、有権者が直接投票する機会が失われた選挙区が半数以上に及んだことを意味します。

立候補者の状況と結果

今回の佐賀県議会議員選挙には、総勢45名の候補者が名乗りを上げました。改選議席数38に対して立候補者数が45名だったことから、全体としては競争率が比較的高くなかったと言えます。

特に、無投票となった7選挙区では、立候補者11名が無投票で当選を確定させました。これは、当選者総数38名のうち、約29%にあたる候補者が投票手続きを経ずに議席を獲得したことになります。

立候補者の政党別内訳は以下の通りです。

自由民主党: 27名
公明党: 2名
国民民主党: 3名
日本共産党: 2名
社会民主党: 1名
無所属: 10名

これらの候補者の中から、計38名が有権者（あるいは無投票による確定）によって選ばれ、今後の佐賀県議会の議員構成を担うことになりました。

選挙結果の示唆

提供された情報には、政党別の具体的な当選者数に関する詳細なリストは含まれていません。しかし、上記の立候補者数から、自由民主党が多数の候補者を擁立し、引き続き県議会内で主導的な地位を占めることを目指していた状況がうかがえます。

多くの選挙区で無投票となった事実は、地域の政治情勢や候補者擁立の現状を反映しており、選挙活動における多様性や競争の度合いに影響を与えたと考えられます。同時に、有権者にとっては、自身の投票によって代表者を選ぶ機会が制限された側面もありました。

この2019年佐賀県議会議員選挙は、今後の佐賀県の行政運営や県民生活に深く関わる県議会の新たな構成を決定する重要なプロセスとなりました。選挙によって選ばれた議員たちは、今後4年間にわたり、県民の期待に応えるべく活動していくことになります。

もう一度検索