2019年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)

2019年度新人選手選択会議の詳細

2019年10月17日、グランドプリンスホテル新高輪国際館パミールにて第55回プロ野球ドラフト会議が行われました。この会議には大正製薬が特別協賛として参加しており、正式名称は『プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD』です。大正製薬は2013年から7年連続で特別協賛を行っており、その支援が注目されています。

2019年のドラフト制度の変更

2015年から2018年までのプロ野球ドラフトにおいては、ウェーバー優先権がセ・パ交流戦での勝敗によって決まっていましたが、2019年からはこのルールが変更されました。具体的には、2巡目以降のウェーバー優先権がセントラル・リーグとパシフィック・リーグで1年おきに交互に変更されることとなり、今年はセ・リーグが優先権を得ました。この変更は2019年9月2日に行われた日本野球機構の理事会およびプロ野球実行委員会での決定に基づいています。

ドラフトの選択手順は、1巡目が「入札抽選」で行われ、その後の巡目はウェーバー順に従って選択されます。具体的には、2巡目はセ・リーグの6位チームから、3巡目はパ・リーグの1位チームから始まります。

指名選手について

この年のドラフトでは、多くの高卒選手が指名され、特に「佐々木朗希世代」と称される選手たちが注目されました。12球団中7球団が高卒選手を1位指名したことが特筆されます。実際には、新人選手選択会議で74名、育成選手選択会議で33名、合わせて107名の選手が指名されました。

特に目立ったのは、広島東洋カープを除く11球団が1巡目で高校生選手を選んだことです。この中で、佐々木朗希は4球団から指名されるという人気を博しました。また、奥川恭伸や石川昂弥もそれぞれ3球団からの指名を受けるほどの評価を得ました。

明治大学から連続して2選手が指名され、これにより10年連続で同大学からの指名が決まりました。これは、同一のアマチュアチームからの連続指名としては史上最長の記録でした。

育成ドラフトでは、中日ドラゴンズが名古屋大学の松田亘哲、阪神タイガースが静岡大学の奥山皓太を指名し、国立大学からの初の指名が実現したことも注目されました。なお、横浜DeNAベイスターズは育成ドラフトに参加したものの、選手の指名は行わなかったことも話題となりました。

メディア放送

この重要なイベントは、テレビやラジオでも取り上げられ、特に地上波ではTBS系列が全国ネットで実況中継しました。解説陣には槙原寛己や古田敦也が名を連ね、視聴者にとっても興味深い内容だったことでしょう。CSではスカイAがドラフトの模様を生中継し、ラジオでもニッポン放送が実況中継を行いました。オンラインでも、ParaviやBaseball Gateといったプラットフォームからドラフトの様子を楽しむことができました。

結論

2019年のプロ野球ドラフト会議は、多くの期待を背負った選手たちが指名され、新たな才能がプロ野球の世界へと進出する重要な瞬間でした。特に高卒選手の多くの指名は、未来のプロ野球界に明るい兆しをもたらすことでしょう。

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