2020年に予定されていた日本プロ野球のオールスターゲームは、当初
7月19日と20日の2日間にわたって福岡PayPayドームと
ナゴヤドームで開催される予定でしたが、新型コロナウイルスのパンデミックにより中止が決定されました。公式戦のスタートが大幅に遅れたことが影響し、
5月11日に行われたNPBの代表者会議で最終的にその決定が下されることとなりました。
野球殿堂表彰式の変更
オールスターゲームの中止に伴い、第1戦で予定されていた野球殿堂表彰式も別の形で行うことになりました。
田淵幸一選手の表彰式は8月18日に東京ドームホテルに変更され、
前田祐吉および
石井連藏選手の表彰式は8月15日に
慶應義塾大学と
早稲田大学の試合の前に実施されました。
開催予定日の変更
もともと、福岡PayPayドームは第1戦の主催球団として選ばれていましたが、その開催は2022年に繰り延べられました。また、
ナゴヤドームは2023年の第1戦に振り返られ、両会場とも次回のオールスターゲームにおいて重要な役割を果たすこととなりました。
代替企画の実施
オールスターゲームが中止されたため、シーズン前半においてはファンによる投票も実施できなかったが、NPBとKONAMIが共催する「eBASEBALLプロリーグ」の特別イベント、「eオールスター2020」が開催されました。このイベントでは、プロプレイヤーがその年のeBASEBALLパワフルプロ野球2020をプレイし、ファン投票に基づいて出場選手が選ばれました。
ファンの声を反映するための投票は
9月1日から15日に行われ、セ・リーグの監督真中満選手やパ・リーグの監督
G.G.佐藤選手による推薦枠、そして「プラスワン投票」によってそれぞれ追加選出が行われました。ファンに選ばれた選手には、NPBとKONAMIから特製の盾が贈られました。
スポーツナビによるファン投票
さらに、
Yahoo! JAPANのスポーツサイト「スポーツナビ」も独自にファン投票企画を行い、「みんなで選ぶ!プロ野球オールスター2020」と題して、もしオールスターが開催されていた場合の選手を投票で決定しました。この企画は
7月10日から17日の間に実施され、多くのファンから支持を受け、盛り上がりを見せました。
テレビ中継の予定
本来ならば、第1戦と第2戦ともに
テレビ朝日系列と
BS朝日で生中継が予定されていましたが、中止に伴いそれも実現しませんでした。
このように、
2020年の日本プロ野球オールスターゲームは未曾有の事態によって中止となり、新しい形としてファンの参加を促す代替企画が走り出しました。それでもなお、ファンの熱意と選手たちへの応援は変わることはありませんでした。