2020年東京オリンピックの近代五種競技

2020年東京オリンピック 近代五種競技

2020年東京オリンピックにおける近代五種競技は、国際近代五種連合（UIPM）の管轄のもと、2021年8月に東京スタジアムと武蔵野の森総合スポーツプラザで開催されました。男女個人戦のみが行われ、フェンシング、水泳、馬術、レーザーランの4種目で競われました。

大会の概要

新型コロナウイルス感染症の影響により、全競技が無観客での実施となりました。通常、観客は同じ会場で全種目を観戦できる予定でしたが、残念ながらその機会は失われました。

参加選手

今大会には男女それぞれ36名の選手が参加しました。各国からの参加枠は男女各2名までと制限されています。日本は開催国として男女各1名の参加が保証されていましたが、アジア・オセアニア選手権での成績により、岩元勝平と髙宮なつ美が出場権を獲得。さらに、世界ランキングにより島津玲奈も出場権を得て、最終的に日本からは3名の選手が出場しました。

競技形式

近代五種は、以下の5つの種目で構成されています。

フェンシング: エペによる対戦形式で行われます。
ランキングラウンド：1分1本勝負の総当たり戦で、勝率によって得点が与えられます。引き分けは両者負けとなります。基準となる勝率を基に、1勝ごとに得点が変動します。
ボーナスラウンド：ランキングラウンドの下位選手から順に、30秒1本勝負のトーナメント戦を行います。勝利ごとにポイントが加算されます。
水泳: 200m自由形で行われ、タイムによって得点が与えられます。基準タイムを基に、タイムの増減に応じて得点が変動します。
馬術: 貸与された馬による障害飛越競技です。減点方式で得点が計算され、満点を獲得すると300ポイントとなります。
レーザーラン: レーザーピストル射撃（5的）と800m走を交互に4回行います。射撃で5つの的を命中させるか、50秒経過するとランに移ることができます。基準タイムを基に、タイムの増減に応じて得点が変動します。

最終順位は、馬術までの合計得点上位者から時間差でスタートするレーザーランのゴール順によって決定されます。

競技結果

男子および女子の競技結果上位8名は以下の通りです。（具体的な選手名と順位は省略）

メダリスト

（メダリストの情報は省略）

国・地域別のメダル獲得数

（国・地域別のメダル獲得数は省略）

大会後の動向

今大会では、ドイツ代表のコーチが馬を虐待したとして失格処分となる出来事がありました。また、国際近代五種連合（UIPM）は、2024年パリオリンピックからの馬術除外と代替種目の導入を決定しました。これにより、現行形式での近代五種競技は今大会が最後となる可能性がありましたが、代替種目導入の遅れから、パリオリンピック後も馬術が継続される見込みとなりました。

備考

近代五種は、その多様な競技内容から、選手の総合的な能力が試される競技です。東京オリンピックでは、多くのドラマと感動が生まれました。

参考: 東京2020オリンピック競技大会公式サイト

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