2023年スペイングランプリ

2023年スペイングランプリ：コース変更とフェルスタッペンの圧倒的な勝利

2023年F1世界選手権第8戦、スペイングランプリが6月4日、カタロニア・サーキットで開催されました。正式名称は「Formula 1 AWS Gran Premio De España 2023」です。今大会の最大の特徴は、コースレイアウトの変更でした。FIAの承認を受け、最終2コーナーが2006年以前のレイアウトに戻されました。従来のシケインレイアウトではメインストレートでのオーバーテイクが難しかったため、高速化と抜く機会を増やすための変更でした。この変更に伴い、安全対策としてバリアの設置やランオフエリアの拡大、新たなフェンスなどが設置され、コース長は数メートル短縮されて4.657kmとなりました。

タイヤ戦略は、ピレリから提供されたドライ用タイヤがハード（C1）、ミディアム（C2）、ソフト（C3）のハード寄りの組み合わせ。各チームへの供給数は、ハード2セット、ミディアム3セット、ソフト8セットでした。また、第11戦イギリスグランプリで導入される予定の新型スリックタイヤのテストとして、各チームに2セットのテストタイヤが提供されました。DRSゾーンは2箇所、ターン9とターン16に設置されました。

フリー走行

3回のフリー走行セッションでは、レッドブルのフェルスタッペンが圧倒的な速さを見せました。FP1ではフェルスタッペンがトップ、ペレスが2番手、オコンが3番手。セッション序盤は多くのマシンがテストタイヤで走行し、中盤以降はミディアム、そしてソフトタイヤを使ったアタックへと移行しました。FP2ではフェルスタッペンがトップ、アロンソが2番手、ヒュルケンベルグが3番手。セッション後半は使用済みのソフトタイヤを使ってロングランが行われました。FP3では再びフェルスタッペンがトップ、ペレスが2番手、ハミルトンが3番手という結果でした。セッション開始から8分後には降雨が観測され、サージェントがコースアウトしたことで赤旗中断となりました。セッション再開後はウエットコンディションとなり、各車インターミディエイトタイヤで走行しました。

予選

予選では、フェルスタッペンがシーズン4度目のポールポジションを獲得しました。2番手はサインツ、3番手はノリスとなりました。Q1では小雨が降る中、ボッタスがスピンにより赤旗中断となる場面もありました。ルクレールはトラックリミット違反によりタイム抹消され、ボッタス、マグヌッセン、ウィリアムズ勢とともにQ1敗退。Q2ではペレス、ラッセル、周冠宇、アルファタウリ勢が敗退しました。Q3ではフェルスタッペンが1分12秒272という圧倒的なタイムでポールポジションを決定づけました。一方、ガスリーはサインツとフェルスタッペンを妨害したとして3グリッド降格ペナルティを受けました。

決勝

決勝レースはフェルスタッペンの独走劇となりました。スタートからトップを快走し、終始他のマシンを圧倒。見事な勝利を収めました。2位にはサインツ、3位にはアロンソが入りました。レース終盤では順位争いが激化し、様々なドラマが展開されました。ポイント争いも激しく、各チームの戦略、ドライバーの技量が試されるレースとなりました。

まとめ

2023年スペイングランプリは、コースレイアウト変更という大きなトピックと、フェルスタッペンの圧倒的な強さ、そして予想外の展開が印象的なレースでした。各チームの戦略、ドライバーたちの技量、そして天候など、様々な要素が絡み合い、非常にスリリングな展開を見せました。このレースの結果を受けて、今後の世界選手権の行方がますます注目されます。最終的な順位、ドライバーズランキング、コンストラクターズランキングなど、詳細な情報は公式ウェブサイトでご確認ください。

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