20th century Boys & Girls II 〜20世紀少年少女2〜
高橋洋子による3枚目のカバーアルバム『20th century Boys & Girls II 〜20世紀少年少女2〜』は、2015年4月22日に
スターチャイルドからリリースされました。この作品は前作『宇宙の唄』から約1年8ヶ月を経ての新作で、
スターチャイルドから発売された最後のアルバムともなります。2016年には
スターチャイルドが他の部門と統合され、
KING AMUSEMENT CREATIVEが発足することが決まっていたため、非常に特別な位置づけを持つ一枚です。
本アルバムは、「20th century Boys & Girls」シリーズの第2弾であり、前作から4年10ヶ月ぶりのリリースとなります。前作では複数のアレンジャーが参加していましたが、本作では
笹路正徳が全ての楽曲のアレンジを担当しており、統一感のある仕上がりが特徴です。収録曲については、過去の作品同様に
大月俊倫と高橋自身がアイデアを持ち寄り、選曲を行いました。
本作には、前作同様に「
残酷な天使のテーゼ」と「
魂のルフラン」のセルフカバーが含まれています。本人はこれらの曲を今後も続編で収録し続けたい意向を示しており、『20th century Boys & Girls III 〜20世紀少年少女3〜』の制作への希望も語っています。
収録楽曲
1.
残酷な天使のテーゼ 2015VERSION
ボーカルとアコースティックギターのシンプルなアレンジが魅力です。一発録りで収録された声は高橋の迫力を感じさせます。
2.
カリキュラマシーンのテーマ〜3はキライ
高橋が熱烈に推したこの楽曲は、メドレー形式で展開されますが、権利の問題から2曲の収録となりました。
3.
ひこうき雲
高橋は小学生の頃から思い入れのあるこの曲をカバーしました。彼女の過去の体験が色濃く反映されています。
4.
真赤なスカーフ
前作で候補に挙がっていた楽曲で、大月が提案したもの。歌い方では一番悩んだと語っています。
5.
あなた
高橋の原点とも言えるこの楽曲は、小学生の頃から親しんできた思い出が詰まっています。
6.
ははうえさま
前作に続く形で登場したこの楽曲は、高橋が強く推して収録が決定しました。
7.
ふしぎなメルモ
高橋は10歳の時にこの曲をカバーしたことがあり、今回彼女のデュエット曲が実現しました。
8.
愛のバラード
大月の推薦により収録された曲で、歌詞の内容に驚いたと言います。
9.
夜明けのマイウェイ
高橋がドラマの主題歌を気に入って名付けた曲で、ラテン風味のアレンジが魅力です。
10.
魂のルフラン 2015VERSION
第3弾を意識させる夜の雰囲気に富んだダンスナンバーで締めくくられています。
このアルバムは、20世紀の名曲を新たなアレンジで甦らせる試みであり、ファンにとって大変魅力的な内容となっています。高橋洋子の音楽の幅広さを感じることができる一枚であり、多くのリスナーにとって思い出深い楽曲が詰まった作品です。