21世紀マン (20th anniversary ver.)

山崎まさよしが2015年9月23日にリリースした通算32枚目のシングルが、『21世紀マン (20th anniversary ver.)』（読み：にじゅういっせいきマン）である。この作品は、シンガーソングライターとして活動を続けてきた山崎のデビュー20周年という記念すべき節目を祝して制作されたアニバーサリーソングを冠している。

楽曲「21世紀マン」自体は、シングルの発売に先んじて、2015年8月26日に発売された山崎まさよしのベストアルバム『ROSE PERIOD ～the BEST 2005-2015～』に別バージョンで収録されており、既にファンの間では耳馴染みのある楽曲となっていた。今回のシングルでは、その楽曲に「20th anniversary ver.」という副題が付され、新たなアレンジと演奏で生まれ変わっている。

本作はCDとDVDの2枚組形態でリリースされた。付属のDVDには、タイトルトラックである「21世紀マン(20th anniversary ver.)」のミュージックビデオが収められているほか、別の楽曲である「根無し草ラプソディー 2015」に関連するドキュメント映像を含むミュージックビデオが収録されている。これにより、ファンは音源だけでなく、映像を通して楽曲の世界観や制作背景の一部を垣間見ることができる構成となっている。

さらに、本作には特別な仕様の限定盤も存在した。特定のライブ会場、およびCDショップのチェーンであるディスクユニオンの各店舗において、アナログ盤のEP（Extende Play）が限定販売されたのである。このEP盤は45回転仕様となっており、アナログならではの温かみのある音質で楽曲を楽しむことができた。ただし、この限定EP盤には、CDシングルに収録されている楽曲のうち「カゲロウ」という楽曲は収録されていないという違いがあった。また、この限定EP盤は、販売された場所によってそれぞれジャケットのデザインが異なっているという、コレクター心をくすぐる仕様となっていた点も特筆される。

この「21世紀マン (20th anniversary ver.)」のレコーディングには、山崎まさよし本人（ボーカル、ギター、プログラミングを担当し、さらに特定の楽曲ではピアノやハーモニカも演奏）に加え、非常に多くの著名なミュージシャンが参加している。リズム隊として、ドラムスとパーカッション、さらにはコーラスも務めた江川ゲンタ、ベースとコーラスを担当した中村キタローが参加し、楽曲に力強いグルーヴを与えている。

また、この楽曲のホーンセクションには、日本を代表するスカバンド、東京スカパラダイスオーケストラから、NARGO（トランペット）、北原雅彦（トロンボーン、ホーンアレンジメント）、谷中敦（テナーサックス）、GAMO（バリトンサックス）という実力者たちが名を連ねている。彼らの参加により、楽曲に厚みと華やかさが加わっている。

そして、このアニバーサリーソングをさらに彩るべく、大勢のアーティストがコーラスやパーカッションで参加している点も見逃せない。参加アーティストは以下の通りである。

杏子
岡本定義 (COIL)
元ちとせ
あらきゆうこ
スキマスイッチ (大橋卓弥・常田真太郎)
秦基博
長澤知之
さかいゆう
竹原ピストル
浜端ヨウヘイ

これらの参加アーティストは、山崎まさよしとゆかりのある面々であり、彼らの温かいコーラスワークが楽曲全体を包み込み、20周年を祝う特別な雰囲気を醸し出している。このように、「21世紀マン (20th anniversary ver.)」は、山崎まさよし自身の演奏はもちろんのこと、豪華なゲストミュージシャンたちの貢献によって、記念シングルにふさわしい豊かなサウンドを実現した作品となっている。

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