361度

361度国際の概要と歴史

361度国際、中国語で「三六一度國際有限公司」は、中国の福建省晋江市を拠点にする著名なスポーツ用品の製造企業です。このブランド「361°（スリーシックスティワン）」は、近年特に中国国内での知名度を急速に高めています。そのスローガンは「中: 多一度热爱」で、より多くの人々に愛されるスポーツの推進を目指しています。

企業の歴史

361度の起源は、1994年に設立された「別克（福建）鞋業有限公司」に遡ります。2003年には「三六一度（福建）有限公司」と改名し、その翌年には「三六一度（中国）有限公司」として新たな一歩を踏み出しました。この時期に同社は雑誌『フォーブス』からも注目され、中国で最も成長が期待される企業100社の一つに選ばれました。

2009年6月30日には、361度國際有限公司が香港証券取引所に上場し、傘下に三六一度（中国）有限公司や三六一度（福建）体育用品有限公司、三六一度（廈門）工貿有限公司が存在する形となります。企業の成長に伴い、ブランドの認知度も高まりました。

不動産投資と提携

2012年には、361度が香港の湾仔に位置するコンベンションセンター内のオフィス棟を購入しました。この投資は5383.56万元に上り、企業の拠点をさらに強化するための一環でした。

翌年の2013年には、フィンランドのスポーツ用品メーカーであるワン・ウェイ・スポーツと提携し、新たなスポーツブランド「中蘭體育品牌」を設立しました。この共同ブランドは、361度の傘下企業とワン・ウェイ・スポーツがそれぞれ70%と30%の株式を保有しています。

大会への関与

361度は、2010年の広州アジア大会で公式スポンサーとしての地位を確立し、2014年の仁川アジア大会でも大きな役割を果たしました。この大会では1500万ドル以上を寄付し、運営スタッフやボランティアに2万人分のユニフォームを供給したことが注目されています。また、この年には南京ユースオリンピックの衣料スポンサーにもなり、国際的なプレゼンスを強化しています。

国内展開と店舗数

2014年時点の情報によれば、361度は中国国内に7800以上の店舗を展開しており、特に中小都市への出店を重点的に進めています。この戦略は、より広範な顧客層をターゲットにするためのもので、各地域でのブランド認知向上に寄与しています。

国際的なサプライヤー

2014年10月には、361度が2016年のリオ・デ・ジャネイロオリンピックとパラリンピックの公式ユニフォームサプライヤーになることが発表されました。これにより、ブランドは国際的な舞台でもその存在感を一層高めることとなりました。

総じて、361度国際はその急成長ぶりと多角的なビジネス戦略で、スポーツ用品業界における重要なプレイヤーとなっています。

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