4.2cm lePak41

4.2cm lePaK41（または4.2cm PaK41）

4.2cm lePaK41は、第二次世界大戦の激しい戦闘においてドイツ軍が使用した対戦車砲です。この砲は1941年にマウザー社によって設計され、特にゲルリッヒ砲の一つとして知られています。すなわち、口径が漸減する独特のデザインを持っており、砲尾部分では口径40.5mm、そして砲口では29.4mmと、テーパー状に減少していきます。この形状によって、性能が向上し、より強力な弾道を実現できたのです。

外部の構造にも特徴があり、多くの部品は以前に開発された3.7 cm PaK 36対戦車砲から流用されています。このため、見た目はPaK36とソ連の45mm対戦車砲M1942を足したような印象を与えます。しかし、防盾に関しては二重構造を採用したため、PaK36と異なり上部部分を折り畳むことはできませんでした。この設計は、敵の攻撃からの防御力を高める目的で選ばれたものと考えられています。

型式としての威力に関しては、4.2cm lePaK41は前任のPaK36と比べると桁違いに強力でした。実際には、100メートルの距離において垂直に立てられた120mmの装甲を貫通でき、さらに500メートルの距離で30度傾いた70mmの装甲も突破可能でした。この数値は当時の他の対戦車砲と比べても非常に優れたものであり、その戦闘能力の高さが伺えます。

量産はビレラー＆クンツ社によって行われたものの、供給問題やタングステンの不足、さらに砲身の寿命の短さから、1942年までに製造されたのは313門にとどまりました。この限られた数の中で、本砲はドイツ軍の陸軍歩兵師団や空軍地上師団に配備され、北アフリカ戦線や東部戦線で実戦に投入されました。戦局の変化に伴い、1944年半ばまでには多くの砲が他のタイプに交替しましたが、終戦の二ヶ月前にもなお9門が前線に配置され続けていました。

このように、4.2cm lePaK41はその独特の設計と抜群の性能から、第二次世界大戦における対戦車戦闘において重要な役割を果たしただけでなく、当時の技術の結集でもありました。今後もその存在は対戦車砲の進化における重要な一歩として語り継がれることでしょう。

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