48時間PART2/帰って来たふたり

『48時間PART2/帰って来たふたり』：8年ぶりの再会と新たな追跡劇

1990年公開のアメリカ映画『48時間PART2/帰って来たふたり』（原題：Another 48 Hrs.）は、8年前に公開され大ヒットを記録した『48時間』の待望の続編です。前作に引き続き、ウォルター・ヒル監督がメガホンを取り、エディ・マーフィとニック・ノルティという黄金コンビが再びスクリーンを彩ります。本作は、ウォルター・ヒル監督にとって初の続編作品という点でも注目に値します。

エディ・マーフィは本作の製作を熱望し、自身のプロダクションであるエディ・マーフィ・プロダクションズを率いて製作にも参加しました。さらに、“フレッド・ブロートン”名義で原案も担当するなど、作品への並々ならぬ情熱がうかがえます。エディ・マーフィ人気も追い風となり、本作は全米でNo.1ヒットを記録。彼にとって『ビバリーヒルズ・コップ』、『ゴールデン・チャイルド』、『ビバリーヒルズ・コップ2』、『星の王子 ニューヨークへ行く』、『ハーレム・ナイト』に続く、6年連続6本目の全米No.1ヒット作品となりました。

ストーリー：7年ぶりの再会と危険な追跡

前作から7年後、サンフランシスコ市警の刑事ジャック・ケイツ（ニック・ノルティ）は、麻薬組織の黒幕である“アイスマン”を追うことになります。唯一の手がかりを握る男、7年の刑期を終えて出獄したばかりのレジー・ハモンド（エディ・マーフィ）と、再びタッグを組むことに。

7年の歳月を経て、レジーは以前より落ち着いた様子ではありますが、正義感の強さから、時に短絡的な行動に走ってしまう面も。一方のジャックも、前作同様荒唐無稽な捜査を展開しますが、以前よりは落ち着きを見せています。しかし、2人の間には相変わらず反発が生まれながらも、7年前と変わらぬ友情が育まれていきます。

2人は、サンフランシスコの街を舞台に、“48時間”という限られた時間の中で、様々な事件に巻き込まれながら、アイスマンへと迫っていきます。新たな敵との遭遇、そして前作からの因縁も絡み合い、スリリングで痛快な展開が待ち受けています。

登場人物：個性豊かなキャラクターたち

本作には、前作からの顔ぶれに加え、新たなキャラクターも登場します。前作でコンビを組んだジャックとレジーはもちろんのこと、ジャックの同僚であるベン・キーホー（実はアイスマン）、ジャックの捜査に難色を示す内部調査班のブレイク・ウィルソンなど、それぞれの思惑が交錯します。

さらに、レジーが出所後に世話になった服役中の囚人カークランド・スミスや、レジーのライバル的存在であるチェリーとその相棒ウィリーなど、個性豊かなキャラクターたちが物語を盛り上げます。それぞれのキャラクターが複雑に絡み合い、物語に奥行きを与えています。

キャストとスタッフ：豪華な顔ぶれ

本作には、エディ・マーフィとニック・ノルティをはじめ、多くの実力派俳優が名を連ねています。監督は前作に引き続きウォルター・ヒル、音楽はジェームズ・ホーナーが担当するなど、スタッフ陣も豪華な顔ぶれです。日本語吹き替え版も複数存在し、それぞれのバージョンで異なる魅力を楽しめます。

まとめ：笑いと興奮が詰まったアクションエンターテイメント

『48時間PART2/帰って来たふたり』は、前作をはるかに超えるスケールと、予測不能な展開で観客を魅了する、痛快アクションコメディです。エディ・マーフィとニック・ノルティの絶妙なコンビネーション、個性豊かなキャラクターたち、そして手に汗握る展開は、多くの観客の心を掴み、大ヒットへと導きました。8年ぶりの再会と新たな追跡劇、そして友情と信頼の物語は、多くの映画ファンにとって忘れられない作品となるでしょう。

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