6.5番街 (マンハッタン)

ニューヨークの隠れた名所、6.5番街とは？

ニューヨーク市マンハッタン、喧騒の6番街と7番街の間にひっそりと存在する6.5番街。ここは、知る人ぞ知る歩行者専用道路です。西57丁目から西51丁目までの約400mを結ぶこのアベニューは、単なる通路ではありません。ビルのロビーや天蓋付きの空間が連なり、まるで秘密の抜け道のよう。

知っておきたい6.5番街の基本情報

場所: マンハッタン、6番街と7番街の間
範囲: 西57丁目から西51丁目まで
全長: 約400メートル
特徴: 歩行者専用、個人所有の公共施設、夜間以外は通行可能

このアベニューの特徴は、何と言ってもそのユニークな交通標識。51丁目から56丁目の6つの道路との交差点には、一時停止や「前方に一時停止あり」の標識が設置されています。57丁目との交差点には信号機があり、横断歩道には歩行者用スロープや、路上駐車を防ぐための反射板も設置されています。

各交差点には「6 ½ Av」という標識と、交差する道路名が掲げられており、公式にその存在が認められています。マンハッタンのビル街の真ん中に停止標識があること、そしてアベニュー名に分数が使われていることは、ニューヨークの通り名命名規則において非常に珍しいケースと言えるでしょう。

6.5番街誕生秘話

6. 5番街は、もともと「The Friends of Privately Owned Public Spaces」という団体が、歩行者の利便性向上のために提案したのが始まりでした。彼らは、普段はあまり知られていないパブリックスペースを歩行者通路として繋げ、その道を「Holly Whyte Way」と名付けることを提案しました。

このアイデアは理事会に承認され、2011年5月にはニューヨーク市交通局（NYCDOT）に正式に要請されました。同団体は、2011年10月にはこの近道を広めるためのイベントも開催しています。

そして2012年3月、NYCDOTは歩行者の利便性改善計画の一環として、この新しい歩行者専用アベニューの建設を発表。総工費6万ドルのプロジェクトは、2012年7月に完成しました。

6.5番街への批判

しかし、6.5番街には批判の声も上がっています。特に、新しい停止標識が設置されたことで渋滞が発生しているという苦情が、ドライバーから寄せられています。また、多くのドライバーが停止標識を無視して横断歩道を通過するため、歩行者にとって危険な状況も生まれています。

まとめ：6.5番街はニューヨークの隠れた魅力を発見できる場所

6. 5番街は、ニューヨークの喧騒の中で、ちょっと一息つけるユニークな空間です。その歴史や特徴を知れば、さらに深くこの場所の魅力を感じられるはず。ぜひ一度、6.5番街を訪れて、ニューヨークの隠れた魅力を発見してみてください。

NYCDOT presentation

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