666〜サタン〜

666〜サタン〜：悪魔とオーパーツの物語

「666〜サタン〜」は、岸本聖史氏によって2001年から2007年まで『月刊少年ガンガン』で連載された人気漫画作品です。全19巻で完結しており、英語版タイトルは『O-Parts Hunter』として知られています。

物語の舞台：天使、悪魔、そしてオーパーツ

物語は、世界征服を企む少年ジオと、伝説のオーパーツを探すトレジャーハンターの少女ルビィの出会いを軸に展開します。ジオは、圧倒的な力を持つもう一つの人格「サタン」を内に秘めています。2人は、天使と悪魔の力、そして伝説のオーパーツを狙う様々な勢力と戦いながら、壮大な冒険へと旅立ちます。物語は大きく分けて2部構成となっており、前半と後半で物語の展開に変化が見られます。

類似性と作者のコメント

連載開始当初から、作者である岸本聖史氏の双子の兄、岸本斉史氏による大ヒット漫画『NARUTO -ナルト-|NARUTO_-ナルト-』との作風や設定の類似性を指摘する声が多くありました。これについて、作者自身は単行本1巻のおまけページで、「ガキのころから受けていた影響が同じだから似ているのかもしれません。」とコメントしています。両作品の世界観やキャラクターデザイン、物語の構成などに共通点が見られることから、兄弟の共通の趣味嗜好が作品に影響を与えていると考えられます。

主要登場人物

ジオ（サタン）：物語の主人公。悪魔の力を宿しており、普段は穏やかな性格だが、サタンの人格が出現すると豹変する。
ルビィ：トレジャーハンターの少女。オーパーツを探し求めて世界中を旅する。強い意志と勇気を持つ。
その他の登場人物: ジオとルビィと共に旅をする仲間たちや、彼らと敵対する者たちが物語を彩ります。それぞれのキャラクターが持つ個性と背景が、物語に深みを与えています。

重要なキーワード：オーパーツ、O.P.T.、レシピ、カバラ

物語を理解するために重要なキーワードを解説します。

オーパーツ: 古代から存在する、特殊な能力を持つ古代の道具。O.P.T.と呼ばれる特殊な能力者だけが扱えます。性能はランク付けされており、使い手の技量によっても能力が変化します。
O.P.T.(オプト): 「O-Parts Tactician」の略。体からスピリッツと呼ばれる生命エネルギーを操れる特殊な能力者。人口の少ない選ばれた存在です。
レシピ: 天使や悪魔、またはそれらを宿した人間を指します。物語において重要な役割を担います。
カバラ: 天使や悪魔を収めるための遺跡。北極の正カバラと南極の逆カバラが存在し、それぞれに10個のセフィロトと呼ばれる部位があります。元々はソロモン機関が作った情報収集装置であり、天使と悪魔は、その装置が進化した存在です。
伝説のオーパーツ: アルカード・スピリッツが世界征服に使ったとされるオーパーツ。2つ存在し、両方揃えることで真の力を発揮します。

まとめ

「666〜サタン〜」は、悪魔の力、オーパーツ、そして天使と悪魔の戦いを描いたダークファンタジーアクション漫画です。魅力的なキャラクターと、緻密に作りこまれた世界観が、読者に深い印象を与えます。兄弟作家の作品との比較なども含め、漫画史においても注目すべき作品と言えるでしょう。全19巻の単行本で、その壮大な物語を存分にお楽しみいただけます。

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