7人制ラグビー

7人制ラグビー（セブンズ）

7人制ラグビーは、各チームが7名の選手から構成されるラグビーユニオンの変種で、セブンズとも呼ばれます。この競技はスコットランドのメルローズで発祥し、2016年のリオデジャネイロオリンピックから夏季オリンピックの正式種目として採用されています。

競技の概要

7人制ラグビーはワールドラグビーによって運営され、国際的にも非常に普及しています。主にアマチュアおよびクラブ大会が夏季に行われ、特に南太平洋諸国、アフリカ、アジア、ヨーロッパ、アメリカ大陸で人気があります。香港セブンズはアジアにおけるラグビー推進の重要な大会として知られています。

試合の時間は、前後半それぞれ7分で構成されており、試合間に2分の休憩があります。大会の決勝では、前後半とも10分の試合が行われることもあります。このような短時間で行われるため、1日に複数試合を行えるのが特徴です。大会にはカップ、プレート、ボウル、シールドのタイトルが用意され、多くのチームが競い合う機会が与えられます。たとえば、香港セブンズでは16カ国が本戦に参加し、戦績によって異なるトロフィーを争います。

観衆の魅力と雰囲気

7人制ラグビーの観客は、ビールを片手に盛り上がる傾向が強く、特に香港セブンズではコスプレを楽しむ観客も多く見られます。このような盛り上がりは、15人制ラグビーとは異なるアプローチで、観戦の楽しさを増しています。

フィールドとポジション

7人制ラグビーは、15人制のラグビーと同じフィールドサイズ（長さ100メートル、幅70メートル）で行われます。選手は3人のフォワードと4人のバックスからなるチームを組みます。スクラムは各チーム3人の選手で構成され、広大なフィールドを駆け巡るでしょう。選手には、高い体力とスピード、一対一のランニング技術が求められます。

競技規則の特徴

試合の迅速化を目的として、7人制ラグビーにはいくつかの変更が加えられています。特に、試合の長さや控え選手の数、ポイントシステムにおいて、15人制ラグビーとは異なる規則が適用されています。また、選手の一時的な退場（シンビン）のルールも改良されています。

歴史的背景

この形式は1883年にスコットランドのメルローズで誕生しました。当初は金銭的な理由から少数の選手でラグビーを行うために考案され、やがて国際大会へと発展しました。特に1976年に始まった香港セブンズは、この競技の国際的な展開に大きく貢献しました。

その後、ワールドカップセブンズやオリンピック競技としての地位を確立し、多くの国で人気を集めています。特にニュージーランドが長年にわたり競技を支配していますが、 他の国々もその優位性に挑戦するようになっています。

女子ラグビーとの発展

女子7人制ラグビーも注目されており、特にニュージーランド代表が強力です。2016年のリオデジャネイロオリンピックでは女子も採用され、国際的な競技としても成長を続けています。これによって、男女問わず多くの選手がこの競技に魅了されています。

結論

7人制ラグビーは、観客を巻き込むエンターテインメント性と試合のスピード感、選手のスキルが際立つ魅力的な競技です。メルローズで始まったこの伝統は、今や世界中で愛されるスポーツとなっています。

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