7.01 (航空機)

MiG-7.01: ソ連の迎撃戦闘機計画

MiG-7.01は、ソ連のミコヤン設計局によって計画された迎撃戦闘機です。この機体はMiG-7.01、MiG-70.1、あるいはMiG-701という名称でも知られていますが、実際に製作はされませんでした。1980年代に入ると、ソ連は第5世代戦闘機計画としてMFI計画やLFI計画を始動させましたが、同時に第5世代迎撃機計画—通称MDP計画—も存在していました。この背景のもと、ミコヤン設計局は7.01を開発しました。

MDP計画の背景とMiG-7.01の設計

MiG-7.01は、MFI計画によって開発されたMiG-1.44のデザインを踏襲し、カナード付きのデルタ翼を採用しました。また、Tu-22の派生型であるTu-106と同様に、双発エンジンを一つのナセルに収めた設計が特徴的でした。こうした設計は、次世代の迎撃機に求められる性能を得るための重要な要素と考えられていました。

1990年代に入ると、ソビエトの経済状況が厳しくなる中で、7.01の開発は次第に低迷しました。そして、1991年におけるソビエト連邦の崩壊は、さらなる打撃を与え、その結果、1993年にはこのプロジェクトは中止されるに至りました。

MDP計画以降と次世代機への移行

MDP計画が終息を迎えた後も、次世代迎撃機としての開発は続けられています。例えば、現在計画されているMiG-41は、2028年からの配備を目指しています。それに伴い、ロシア空軍は現行のMiG-31の性能向上型によって2026年頃までのつなぎの役割を果たす予定です。

7.01の派生型: 7.01P

さらに、MiG-7.01には「7.01P」という超音速ビジネスジェットに変更した派生型も存在します。このモデルではコックピットがタンデム式から並列複座に変更されており、1993年以降も研究が続けられていたとの情報がありますが、現在その活動は行われていないようです。

概要とスペック

計画されていたMiG-7.01のスペックは以下の通りです：

• - 全長: 30m
• - 全幅: 19m
• - 最大離陸重量: 65,000kg
• - 最大速度: 2,300〜2,500km/h
• - 航続距離: 7,000〜11,000km
• - エンジン: ターボファンエンジン 2基
• - 武装: KS-172

計画の中止とはいえ、MiG-7.01はソ連の航空技術の進歩を象徴する存在であり、その影響は今なお航空機開発において語り継がれています。

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