8355メソッド

8355メソッドについて

8355メソッド、または8355法は、ルービックキューブの解法の一つであり、その名称は揃えるピースの数に由来しています。このメソッドでは、階層ごとに8個、3個、5個、5個のピースを扱うため、8355と名付けられました。

概要

この解法は台湾のReheart Sheuによって2007年に発表され、LBL（Layer By Layer）法を基本としています。この方法では、まずクロスを形成し、次にF2L（First 2 Layers）を完成させることからスタートしますが、8355メソッドの特異な点は、完全な一面の4つのコーナーのうち1つと、隣接する2層目のエッジピースを揃えないところです。

この未揃えの縦1列は、「スロット」として利用され、色を合わせたいピースを正しい位置に配置するための役割を果たします。このため、複雑な回転手順を必要とはせず、比較的シンプルに取り組むことが可能です。

例えば、このメソッドでは、上面（U）、正面（F）、右面（R）または左面（L）の3つの面の回転を駆使して、ピースを揃えていきます。具体的な動きの例としては、R→U→R'やU→R→U'→R'などがあります。

ただし、8355メソッドはCFOP（Cross, F2L, OLL, PLL）などの他の手法とは異なり、同時に複数のピースを揃えることができません。一度に1つのスロットで1個ずつピースを移動させるため、順序良くピースを移動させるための思考力が求められます。このため、揃えるために必要な回転数や時間が増える傾向にあります。

メソッド名の由来について、8355は以下のように算出されています。まず、底面のピースは9個ありますが、スロットに使用する1個を引くことで8個となります。次に、2層目には4個のエッジピースがありますが、こちらもスロット1個を引いて3個になります。上面にはエッジピースが4個あるうえに、スロット用に使った2層目のエッジピース1個が加わり、合計で5個となります。最後に、U面のコーナーピースは4個あり、同様に最下層のスロットで使用したコーナーピースが1個加わって5個に達します。このように、8355メソッドは各層ごとに揃えるピースを段階的に計算し、最終的なピースの配置に至ります。

まとめ

8355メソッドは、シンプルな連携回転を駆使することで、複雑な数のピースを一つずつ揃えていく特徴を持ったルービックキューブ解法です。思考力と計画性が求められるこのメソッドは、レベルアップを狙う上級者向けでもあり、独自の魅力を持っています。

脚注

このメソッドについてさらに知りたい方は、外部リンクの「キューブパズルの個人的な解法とか Wiki*8355法」を参照してください。

もう一度検索