A-POP

A-POP（エーポップ）は、秋葉原の「A」とアニメの「A」に由来する音楽カテゴリーであり、一般的にはアニメソングを指します。

概要

J-POPと同様に、厳密なジャンルとしての定義は曖昧です。アニメソング、ゲームソング、萌えソング、アニメソング歌手や声優によるボーカル曲など、タイアップの有無に関わらず広範囲な楽曲を含みます。そのため、音楽ジャンルというよりも、特定のマーケットを象徴する言葉としての意味合いが強いと言えます。

「A-POP」という言葉は、2005年頃からの秋葉原ブームを背景に自然発生的に広まりました。しかし、2000年の時点ですでにボイスアニメージュ誌で「椎名へきるとA-POPのヒロインたち」というタイトルで使用されていた事例もあります。

A-POPの「A」は、当初アニメ関連の意味合いで使用されることが多かったのですが、秋葉原でよく聴かれる音楽として、アニソンだけでなくアイドルやボーカロイドの楽曲なども含まれるようになりました。これは、秋葉原の多様な音楽文化を反映した結果と言えるでしょう。

具体例としては、テレビアニメ『すもももももも』のオープニングテーマであるMOSAIC.WAVの「最強○×計画」や、エンディングテーマであるHoney Beeの「NO ROCK NO LIFE」、織姫よぞら（現：オリヒメヨゾラ）の「妄想ブレイク」などが挙げられます。これらの楽曲は、A-POPという言葉を前面に押し出して展開されました。

また、アニメロサマーライブ2007in武道館の記者発表においても、A-POPという言葉が積極的に使用され、その存在感を示しました。

A-POPは、秋葉原発祥の多様な音楽文化を背景に、アニメソングを中心に広がりを見せた音楽カテゴリーであり、特定のジャンルに限定されない、幅広い楽曲を包含する言葉として、現在も使用されています。

関連項目

金杉肇 - 音楽プロデューサーであり、A-POPの提唱者の一人です。

外部リンク

Animelo Summer Live2007　Generation-A
* A-POPの提唱者・金杉肇氏インタビュー！

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