A3 (ゲーム)

MMORPG『A3』

『A3』（えーすりー）は韓国で開発されたMMORPGで、日本ではガンホー・オンライン・エンターテイメントが運営しています。このゲームは2004年10月15日に正式商用サービスを開始しましたが、2007年11月1日をもってサービスを終了することが発表されました。その名称は、Art（芸術）、Alive（躍動感）、Attract（魅了するストーリー）の頭文字を取ったものです。

ゲームの特徴

『A3』はプラットフォームをDirectXに基づいて設計された3Dグラフィックスを利用しています。他の知名度の高いMMORPGである『ファイナルファンタジーXI』や『リネージュII』と比較して、要求されるスペックは抑えめです。キャラクターの育成は経験値を得ることでレベルアップが進行し、プレイヤー一人でも成長させることが可能ですが、メインのコンテンツとしてはパーティープレイが推奨されています。

プレイヤーはゲーム開始時に、2つの国家からいずれかを選び、その国家に所属します。国家間の大規模戦闘や、定期的に行われる「騎士団トーナメント」といった集団戦も存在し、戦略的な要素が加わります。

年齢制限の変更

『A3』は当初、18歳以上のプレイヤーに制限されていましたが、2005年9月20日に年齢制限が撤回され、全年齢対応のレーティングに変更されました。この変更は、駆け引きや人間の心理を描写するためだったとされています。初期のリミテッドサービスでの参加者募集では、年齢確認が厳格に行われ、参加者が集まらなかったために手法が変更されました。しかし、この結果、参加者数は目標に届かず、競合他社のMMOと比べてもプレイヤー数は少なかったものの、ゲームマップと比較すれば適正とされる評価もあったようです。

深い世界観

『A3』のストーリーは、精霊と人間が共生する大陸「ヘルマーシュ」に神族が現れ、争いが起こるという背景から始まります。「ラベルゥ」の指導の下、神族は他の種との交流を禁止する法律を定め、その混血である「ルバル」は故郷を失ってしまいます。これがルバルの英雄的な旅立ちとなり、彼は仲間を得て神族と対峙する革命軍を組織しますが、200年後にはその英雄たちが消えてしまい、物語はプレイヤーが操作する「ノルマン人」に受け継がれます。

キャラクター成長とシステム

『A3』では、キャラクターは4つのクラスに分かれ、それぞれ異なる性別と特性を持っています。クラスは戦士、聖騎士、魔法師、弓師の4つで、クラスによる攻撃方法や役割分担が明確です。また、装備品にはランクが設定され、パラメータを強化することで、より強力なキャラクターへと成長させられます。

装備の強化は成功率によるランダム要素があり、プレイヤーは装備強化や追加オプションを通じて、自分のプレイスタイルに合ったキャラクターを育成していきます。

コミュニティと国家システム

プレイヤーはキャラクター作成時に2つの国家から選択し、ゲーム内では国家を基にした派閥システムがあります。騎士団といういわゆるギルド機能もあり、少人数ながらも仲間との連携を楽しみながら進めたり、騎士団の作成者は仲間と共に所属キャラクターに対して特典を得ることができます。

終わりに

『A3』は独特の世界観や多彩なキャラクター育成の要素を持ったMMORPGであり、プレイヤー同士の協力や対戦が求められる魅力があります。サーバーは日本で「REDYAN」と「KWAON」の二つがあり、それぞれが多様な冒険を提供しています。

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