ABCラジオジラ

ABCラジオジラの概要

『ABCラジオジラ』は、1986年10月から1987年9月まで放送されていた朝日放送（ABC）のラジオ番組です。番組は、20年以上の歴史を持つ『ABCヤングリクエスト』の後を引き継いだ形で開始されました。放送は月曜から金曜の23:30から27:00（JST）まで行われ、当初は『The Request Station ABCラジオジラ』というタイトルで知られていました。

番組の特徴

この番組では、関西地方のお笑い芸人や落語家、タレント、さらには朝日放送のアナウンサーがパーソナリティを務めました。特に金曜日は、前番組の人気パーソナリティが引き続き担当し、リスナーに親しまれていました。具体的には、大岩堅一と楠淳生が中心となり、多彩なゲストを迎えた金曜日は特にリスナーからの関心が高かったようです。

番組中には、リスナーからのはがきを募集し、毎回選ばれた方には記念品としてA5サイズのノートなどが贈られました。このようにリスナーとの交流を大切にする企画も、視聴者の支持を得る要因となっていました。

音楽とクイズ

番組の特徴的な点は、音楽が豊富に流れたことです。月曜日から木曜日にかけては、16曲から20曲ほどが日替わりで放送され、洋楽や日本のポップスのヒット曲はもちろん、今後のヒットが期待される楽曲も取り入れられました。毎日発表されるリクエストベスト10はリスナーにとっての楽しみであり、そのために多くのリクエストはがきが寄せられました。

また、番組では毎日1万円を獲得できるクイズも行われており、放送開始から第1週目が終了する頃には、月曜から木曜にかけては約300〜500通のはがきが集まりました。対して金曜日は、ゲストのアイドルたちの出現によって約2000通ものはがきが寄せられ、視聴者の関心が強いことも伺えます。

特別企画とイベント

毎年夏にはリスナー参加型のサマーキャンプを開催するなど、番組は様々なイベントにも力を入れました。1987年9月11日には「ラジオジラ東京スペシャル」と銘打った公開生放送が新宿区の劇場から行われ、この時は放送時間を午前5時まで延長して行われました。ゲストも豪華で、新田恵利や圭・修、ナポレオンズ、田中義剛など多彩な面々が出演しました。

パーソナリティのラインナップ

そのパーソナリティ陣も注目すべきポイントです。月曜日は円広志や三田寛子など、火曜日には桂雀々や小田寿一が担当し、さらには水曜日には売野雅勇、木曜日には和田加奈子といった名前が並びました。そして金曜日には、大岩堅一と楠淳生がコンビを組むなど、とてもバラエティに富んだメンバーが揃っていました。

このように『ABCラジオジラ』は、音楽とトークを中心に構成された番組であり、リスナーとの距離が近いスタイルで親しまれ、1986年から1987年にかけて多くのリスナーに愛されたラジオ番組の一つと言えるでしょう。

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