ABEMAトーナメント

ABEMAトーナメントについて

ABEMAトーナメントは、ABEMA将棋チャンネルが主催する将棋の非公式戦であり、視聴者に新たな楽しみ方を提供しています。トーナメント形式で行われるこのイベントは、羽生善治氏のアイデアを基にした「AbemaTVルール」を取り入れており、持ち時間の増減が特徴です。また、様々な形態の派生棋戦も展開されています。

概要

ABEMA将棋チャンネルのオリジナル番組の第三弾として、本トーナメントは2018年に始まりました。初回は個人戦形式で行われ、好評を得たため次回の開催が決定。2019年には第2回が行われ、新たに「女流枠」が設けられました。さらに、2020年からは珍しい団体戦形式が導入され、3人1組のチーム同士が対戦するスタイルに進化しました。

各大会では、特に優勝者に贈られる賞金が盛況であり、第4回からは大会名称に西暦を付加することで、視聴者に新たな期待感を抱かせています。大会名に「Inspired by 羽生善治」を付けた第1回を除いて、以降の大会ではこの表現は使用されていません。

ルールと形式

持ち時間の設定には「フィッシャールール」が採用されており、局を進行するごとに時間が与えられます。このルールによって、対局がスピーディーに進行し、クライマックスでは精神的な緊張が走ります。また、デジタル式対局時計が用いられ、選手がボタンを押して時間を管理します。

個人戦

初期持ち時間は各選手5分、1手ごとに5秒が加算され、決勝トーナメントに進むには2連勝が求められます。予選はダブルイリミネーション方式で行われ、参加棋士は各ブロックに分かれます。

団体戦

団体戦では3人1組のチーム編成が可能で、チームリーダーがドラフトで選手を指名します。戦略とチームワークが試される中、各試合はポイント制で争われ、総合点が勝敗を決します。

主要な派生棋戦

ABEMAトーナメントから生まれた他の棋戦には、女流棋士による「女流ABEMAトーナメント」、師弟で挑戦する「ABEMA師弟トーナメント」、地域間で競い合う「ABEMA地域対抗戦」などがあります。

女流ABEMAトーナメント

女流棋士を対象としたトーナメントで、初回は個人戦として開催され、優勝者には次のABEMAトーナメントへの出場権が与えられます。以降の大会では団体戦形式に変更され、戦略の幅が広がっています。

ABEMA師弟トーナメント

プロ棋士とその弟子によるチーム戦で、知名度の高い師弟がペアを組んで対戦。特に早指し戦での競い合いが注目されています。

ABEMA地域対抗戦

2024年に実施予定のこの戦は、日本将棋連盟100年企画として注目されています。地域をテーマにしたチームが競い合う形式で、それぞれの地域を背負って戦うことになります。

まとめ

ABEMAトーナメントは、将棋を新しい視点で楽しむ機会を提供し、多くの将棋ファンからの支持を集めています。特にその革新的なルールや多彩な派生棋戦が、視聴者の興味を引きつけ続けている理由と言えるでしょう。今後の大会も期待され、将棋界に新たな風を吹き込む存在であり続けるでしょう。

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