ACC (社団法人)

一般社団法人ACCの概要

一般社団法人ACC（All Japan Confederation of Creativity）は、コマーシャル業界に関与する企業を基盤とした業界団体です。元々は「全日本シーエム放送連盟」という名称で1960年に設立され、2018年から現在のACCに改名されました。ACCは、日本アドバタイザーズ協会、日本広告業協会、放送広告代理店中央連盟など、さまざまな広告関連団体が参加しており、その主な目的は放送広告の発展と育成です。これまで多くの活動を通じて、広告の質の向上を図っています。

設立からの歩み

ACCは1960年に「CM合同研究会」としてスタートし、その3年後に「全日本CM協議会」に改組。その後、1993年に社団法人化され「全日本シーエム放送連盟」となりました。設立以来、業界の専門家や企業が協力しながら、広告の適正化や質の向上に貢献してきました。特に「ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」のような賞の創設は、広告制作における優秀なアイデアや制作技術の認知を進めています。

ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS

ACCが主催する「ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」は、毎年10月に優れたテレビCMやラジオCMを表彰するイベントです。この賞は1961年に創設された「ACC CM FESTIVAL」を前身に持ち、2017年からはその内容を更新し、新たに発展させました。過去に放送されたコマーシャルの中から優秀な作品が選ばれ、フィルム部門、ラジオCM部門、マーケティング・エフェクティブネス部門など、複数の部門で最高賞が贈呈されます。

受賞基準

ACCは、広告作品の選考において独自の基準を設けています。具体的には、効果性、独創性、倫理性の3つが重視されています。効果性に関しては、視聴者の理解や共感を引き出し、生活にどれだけ役立つかが評価されます。独創性は、新鮮でユニークなアイデアや表現を評価し、倫理性は社会的な倫理基準との整合性が求められます。

主な受賞作品

ACC TOKYO CREATIVITY AWARDSでは、過去に多くの名作が賞賛されてきました。たとえば、2002年のキユーピーの「料理は高速へ」シリーズや、サントリーの「グッバイ、運動。」シリーズ、2007年に放送された日立マクセルの「ずっとずっと。」などが受賞しています。特に2008年のソフトバンクモバイルの「ホワイト家族」は、出演者の演技も高く評価され、注目を集めました。高品質な広告制作を促進し続けるACCは、年々その影響力を高めています。

まとめ

一般社団法人ACCは、日本のコマーシャル業界の健全な発展に向け、多様な企業が集まり、広告制作の評価や促進を行っています。ACC TOKYO CREATIVITY AWARDSを通じて優れた作品を広く知らしめ、多くの人々と企業が新たなアイデアを持ち寄る場を提供しています。これからもACCは、広告界におけるリーダーシップを発揮し、質の高い広告制作を支援し続けるでしょう。

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