AKB-15

AKB-15は、スロベニアのアレックス・ディフェンス社が開発した、M70をベースとした近代化AK系自動小銃です。2010年代半ばに近代化プロジェクトが発足し、2015年に最初の試作型が展示されました。2018年中頃から少数が先行生産されています。

試験用に100挺が注文された他、コレクターや狩猟、娯楽用途向けに、フルオート機能と着剣機能を排除したモデルの販売も検討されていますが、まだ正式な販売には至っていません。ごく少数の先行量産モデルは、スロベニア国内で販売されました。

構成

AKB-15は、従来のAK系統とは大きく異なる分解方式を採用しています。AKの伝統的な方式ではなく、AR-15に類似したロアレシーバーとアッパーレシーバーの上下分割方式となっています。この改良により、レシーバー上面が段差のない一体パーツで構成されるようになり、精度が向上しました。また、ロアレシーバーとアッパーレシーバーは機械加工されたアルミニウム製で、優れた耐久性を実現しています。

銃床は、固定木製銃床から、ACRやSCARに似た多機能銃床に変更されています。この銃床は、折りたたみ、伸縮調整、チークパッドの上下位置調整が可能です。グリップはゴム製に変更され、セレクターには操作性を向上させる突起が設けられています。ハンドガードは、多数の冷却穴が開けられた上下左右4面のピカティニーレールを備えており、対応するグリップ、フラッシュライト、レーザーなどのアタッチメントを取り付けることができます。銃身長は405mmの標準銃身と、それよりも若干短い銃身の2種類が存在します。

特徴

AR-15スタイルの分解方式による精度の向上
アルミニウム製レシーバーによる耐久性の向上
多機能銃床による射手の体格に合わせた調整
ピカティニーレールによる拡張性の向上

AKB-15は、AKの信頼性とAR-15の操作性を融合させた、意欲的な近代化AKです。しかし、正式販売には至っておらず、今後の展開が注目されます。

出典

https://firearmcentral.fandom.com/wiki/AKB-15
https://www.forgottenweapons.com/arex-akb-15-a-lost-ak-modernization-profect/

関連項目

AK/AKM
ツァスタバ M70

外部リンク

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